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呪の思想: 神と人との間

呪の思想: 神と人との間

呪の思想: 神と人との間

作家
白川静
梅原猛
出版社
平凡社
発売日
2002-09-01
ISBN
9784582831214
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呪の思想: 神と人との間 / 感想・レビュー

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榊原 香織

帯が、追悼白川静先生、になってたけど、今や両名とも・・。鬼才、高橋和己が、学生運動華やかなりし立命館で一人コツコツと学問を続けるS先生、と書いたのは、白川静先生のことなんですね。高橋の論文を読んで大学に採用したのもそうだったのか。 青銅器の饕餮は、虎、苗族の言葉が残った、ですって。そいえば虎っぽい。

2021/09/15

寛生

【図書館】内田の「死と身体」を読み返していると、本書がどうしても気になり読む。自分の無知の世界に、何か大海から一滴の水が滴り落ちることによって、見たことのないような大海を想像させてくれるような本。コトバこそが私に邂逅を求めて待っていてくれるのではないか。それによりこちらの文字通りの生きている姿勢、コトバへの姿勢がいかに真摯でなかったかと悔い改めさせられるような邂逅。言霊の力で歌い上げる舞。白川が「左は祝詞で、右は祝詞を頂いておる人です」と「呪」の意味をいう。呪者白川は手で文字を写し書くことで、神に問う。

2014/10/24

星落秋風五丈原

巫女の私生児だったという全く新しい人間的な孔子像を作り上げた白川の「孔子伝」の衝撃。中国の殷と日本の縄文が共通すること、「詩経」の興の精神と初期万葉に会い通じる呪性がある事など、啓示のような言葉の宴が続く。 白川静と梅原猛、奇の二人が語る。「呪の思想」。すべてが神に問われた。神はすべてに答えられた。神に卜(ぼく)する占。昔、むかし、三千三百年前のむかし、神々と人々が交通していた、時代のものがたり。

2004/02/09

烟々羅

私は会話の流れに乗って本文のみを楽しみました。 読書よりも図鑑を愉しむタイプならばはさまれた漢字のうんちくを拾い読みできるし、逆に精読するタイプならば下段の豊穣な注釈を読み合わせるでしょう。 じつは、初・白川静。新明解国語辞典が金田一春彦氏(とそのグループ)の語感を優先し、決して無難な解説ばかりでないことはこの二十年ほどでとみに知られるようになりましたが。漢字の権威である白川静さんの「字書」三部作が、白川氏の独自解釈を多く含み、結果として出版後に定説になったものも数多い、顔のある辞書だと (続く

2012/02/21

たまきら

日本を知るための大きな指標をたててくれた知の巨人二人の対談集です。非常に面白いエッセンスがたくさん登場するんですが、やっぱり会話体だとなんだか深みに入れない…読者との対話が減るからでしょうか。

2015/10/06

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