荒蝦夷(あらえみし)
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荒蝦夷(あらえみし) / 感想・レビュー
さんつきくん
8世紀の東北・北上川(日高見川)沿いが舞台。東北の先住民族・蝦夷たちの物語。前作「まほろばの疾風」はアテルイを主人公とした物語だったが、本作はアテルイの父アザマロを軸に、道島御楯、遠田公押人らの視点で描かれた物語。残酷な描写が多い。そんなに切り捨てて大丈夫かなって、思ってたら案の定だった。「義」と「裏切り」の駆け引きは闘う者にしか解りあえない世界が双方にあるんだろうなって、読んでて思いました。この指導者に、この土地と共に生きると誓った、東北人の物語。
2014/08/10
ぼっこれあんにゃ
○大和朝廷と蝦夷の争いをテーマとした小説。砦麻呂を蝦夷のヒーローとして描くのではなく、容赦のない残虐性も漏らさず記述しているところに作者の気合いを感じる。
2016/04/14
藤枝梅安
蝦夷の英雄・阿弖流為(あてるい)と坂上田村麻呂の戦いに先だって蜂起し 陸奥国・多賀城を攻略した呰麻呂(あぜまろ)の物語。 呰麻呂は阿弖流為の父である。自分の部族を守りつつ大和の支配をはね除けるため、 策略・謀略を尽くして生き抜いた呰麻呂。その最後はあまりに意外なものだった。
2009/08/21
Riopapa
古代の東北が舞台。若き日のアテルイや坂上田村麻呂が登場。
2021/09/11
星辺気楽
「邂逅の森」に比べると表現力がいまいちだけど、戦闘の場面などその迫力には凄いものがある。このあとのアテルイの活躍を描いてほしい。
2016/06/17
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