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さよならのポスト

さよならのポスト

さよならのポスト

作家
稲葉真弓
スドウピウ
出版社
平凡社
発売日
2005-08-01
ISBN
9784582832716
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さよならのポスト / 感想・レビュー

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野のこ

「ぽとん」眠りから覚めてドキドキしながら封筒を開けてていねいに読む。そしてじっと「さよならの声」を聞く。丘から見える街を守る四季のライオンはお星さまに。化石や恐竜の番人ネムさんは街の博物館に、猫のまてんろうは羽が生えた。「沈んでいくお日さまがときどき悲しそうに見えることを知ってしまった。どうしてお日さまは涙を流さないんだろう。」ピッポ、なんて素敵な詩人。切ない結末もあるけど、「さよならの声」の番人が癒してくれる。緑のポストにそっと入れてさぁ、新しい出発点に。静かな気持ちになれる本でした。

2017/01/24

Roy

★★★★☆ 緑のポストに投函される優しくも切ない九つの「さよなら」たち。恋するフクロウの話、四季のライオンの話、化石の山に住む番人の話、明日が嫌いな女の子の話、夏の間魔女になるおばさんの話。「西の魔女が死んだ」のような、やわらかい「さよなら」が緑のポストに沢山詰まっています。あと「さよなら」を見届ける、もしくは報告を受ける「さよならの番人」はとても孤独な仕事だと思います。

2009/04/04

きさき

★★★☆☆: 和み系童話。寝る前とか悲しい時に読むいいかも。

2017/10/03

ななさと

色んな形の「さよなら」に触れられる素敵な本。さよならは別れ(終わり)の言葉だけど始まりの言葉でもあるんだということを再認識した。「さよなら」を言うことは、新しい世界と時間への出発なんだよ。

2010/04/04

かりさ

森の中の緑のポストにはいろんな形の「さよなら」が投函されます。その手紙をそっと取り出して読む「さよならのお話の番人」。彼のちょっと物悲しい語り口で進む8つ(そして最後のひとつ)のさよならのお話たち。悲しくて寂しくて切ない色のさよならから、希望の光に満ちた美しい色のさよならも。それぞれが綴るさよならに込められた思いがじんわり沁みてポッと優しさが灯る読後感でした。誰かにそっと聞いて欲しいさよならを手紙にし、緑のポストに落としてみたくなります。いくつものさよならのどれにしましょうか。しばし思いに耽ります。

2010/06/29

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