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霊の発見

霊の発見

霊の発見

作家
五木寛之
鎌田東二
出版社
平凡社
発売日
2006-09-26
ISBN
9784582833256
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霊の発見 / 感想・レビュー

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トムトム

それなりに面白かった。修行と出家をしたくなる本です。私は霊感とは言わないが、不思議な体験をすると「今のなんだ?」と分析したくなるタイプです。五感を磨けばそれらが「なるほどね」となるかもしれません。今のところは謎は謎のまま、不思議な現象を楽しんでいます。

2024/10/02

スリカータ

予想していた内容とは違っていて、霊性とか古代から受け継がれる日本の神道や仏教など専門性の高いお話。幽霊に関する話は出て来ません。五木さんは龍谷大学で仏教を学ばれていて博識。地球をひとつの生命体として臓器や経絡などが聖地や霊場という考え方が面白い。鎌田さんの話で何度か登場する出羽三山・湯殿山の御神体は、私自身が訪れた中でも最高に霊性を感じた場所である。高野山や出雲大社にもいつか訪れてみたい。

2020/08/14

荒野の狼

肩に力を入れずに楽に読める本。対談形式なので、興味のある部分から抜き読みしても通読してもいい内容で、五木寛之、鎌田東二の両氏とも、深い知識に裏打ちされており、自説に固執しない幅広い議論を文献・歴史的事実に基ずいて議論しいる点が好感が持てました。両氏の、“神道は宗教としての理論とか、思想としての体系をなしていない原始宗教で、経典がなく、厳密な意味での教義がない”との指摘は興味深いものがあります。私個人としては、こうした事実にもかかわらず、現在に至るまで神道が生き続けていることに、不思議なものを感じました。

2007/03/01

カツドン支持者

霊は霊でも怪談に登場する幽霊ではなく、土地の神様、つまり精霊的なものを巡る対談。日本人は自然に対して時に親しみを感じ、時に畏怖を感じながら共存してきた。こうした思いが自然を神に見立てた各地の神社となったが、明治以降国家によって神道が管理され、日本人は自然との霊的な繋がりを失ってしまったとの指摘。祟りを恐れたり、神仏への畏敬の念といった土俗的な風習を否定し、近代化を推し進めた明治維新。それは日本の新たなあけぼのでもあるが、日本が本来持っていた多くの可能性を潰してしまったのだと五木さんは語る…

2018/07/02

田中峰和

この対談は15年ほど前、ちょうど「オーラの泉」で美輪明宏と江原啓之のインチキコンビがブームになっていたころだ。オーム事件から10年もたてば、騙されやすい人は簡単に騙される。ブームが去れば美輪もスピリチュアルな話をテレビではしない。この本は、そういうインチキスピリチュアルとは距離を置いているので安心して読める。仏教伝来前の日本では、八百万の神を信仰する自然崇拝だったが、国を治めるために天皇家は仏教を見事に利用した。神道の緩さは仏教を抱え込む、いわゆる神仏習合によって平和に解決した。いまさら霊の話は不要だ。

2021/08/10

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