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桂東雑記 (5)

桂東雑記 (5)

桂東雑記 (5)

作家
白川静
出版社
平凡社
発売日
2007-04-01
ISBN
9784582833591
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桂東雑記 (5) / 感想・レビュー

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roughfractus02

「生きの験」(いきのあかし)に書き始めた『桂東雑記』も著者の死によって終わりが来る。遺著となった本書を読むと、第I巻で言及された最初に買ったという大槻義彦『大言海』の読書から著者晩年の3つ大冊の字書編纂への道程や「次の一世紀」を「漢字文化の復権」に賭ける未来への展望も見える。が、著者が漢字の画に見たのは、古代の生活を想像させる文字の時空を超える触発の力ではないか? 著者が用いた「験」という文字を過去の「あかし」、現在の「効能」、未来の兆候を示す言葉と解すると、著者が読者に引き渡すのはこの力のように思える。

2020/12/30

老齢症状進行中

めちゃくちゃ面白かった。白川さんの講演とエッセイです。西洋の科学技術に対抗するには東洋の精神が大事、そのためにも中国・韓国などの東アジアの連携が大切との考えは、近年の状況をみると悲しい限りですが、歴史の流れの必然としてそうなると私は思います。漢字に対する白川さんの思い入れも根底には東洋をより深く理解したいとの思いの反映である訳ですが、白川さんの業績は、継承されているのか残念ながら私にはわかりません。続けて白川さんの著書を読んで素晴らしい文章に接しよう。

2024/10/23

hachiro86

お亡くなりになる間際の文章が心を打つ

2009/12/13

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