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桂東雑記拾遺

桂東雑記拾遺

桂東雑記拾遺

作家
白川静
出版社
平凡社
発売日
2010-05-20
ISBN
9784582834741
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桂東雑記拾遺 / 感想・レビュー

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魚京童!

はじめに言葉ありき。

2023/04/16

roughfractus02

死の際に伍子胥が「我が目を刳つて呉の東門に懸けよ。以て越兵の呉を滅ぼすを見ん」と言う場面に著者は目の呪力を見、読者はそれを伝える言葉にも呪力があるかに思う。「犬」の字を含む漢字を見ると犬に生贄の役割があると思えるのは、漢字の画の部分が眼前に迫るからだ。明治期に新語を多数作れたのは、西洋言語のおかげより画をバラして新しく構成可能な漢字があったからだという。世界が不透明になると文字が呪力を帯びるのは、見えない何かに向けて字を作った人々の意図が垣間見えるからかもしれない。(本書は1956-2005年の間の拾遺)

2020/12/31

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