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仏の発見

仏の発見

仏の発見

作家
五木寛之
梅原猛
出版社
平凡社
発売日
2011-03-08
ISBN
9784582834956
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仏の発見 / 感想・レビュー

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優希

仏について文学や歴史、芸能など幅広い分野から信仰の原点に迫っています。梅原さんと五木先生の対談が絶妙で臨場感がありました。仏教思想に対する独自の視点が見られます。

2023/03/21

なお

50歳で京都の龍谷大学で仏教史を学ばれた五木寛之さんと日本文化の本質を探求された梅原猛さんの対談集。二人の話は文学論で盛り上がる。ドストエフスキー作品等への考察が面白い。その中でお互いの著作から出自に関する話が語られる。梅原さんは五木さんの悲しみの体験は文学の原動力だと言い、五木さんは梅原さんの中にアウトロー的な漂白の魂を見ると言う。沢山の対話の中、自然界のあらゆる物に霊魂が宿るというアニミズムと、様々な思想や宗教を融合するシンクレティズムは日本の財産だという話は、今の世界情勢に鑑みて特に印象に残った。

2023/12/20

出世八五郎

発見シリーズにかこつけて“仏”と銘打っただけな印象。仏といっても最終的には法然親鸞に話は辿り着く。それでも対談本なので知的興奮は得られる。親鸞の母方の祖父が源義朝という推測と父が日野有範とか・・・五木氏が人に語ることのできない満州脱出時代に女衒のようなことをやっていたとか・・・本覚思想についてとか・・・キリスト教は異教徒を殺してもいいと言ったらしいが、釈迦はまず殺生そのものを禁じた。これが非常に重要だと感じた。人は何物かを殺し食べていかなければいけない運命。

2018/05/08

Tadashi Totsuka

最初は退屈でしたが、梅原猛先生のお父さんのお話や、ノーベル賞作家の川端康成先生の異常な性癖など面白かったです。まだお二人とも頑張れますね。梅原猛先生は、3度癌になり、91歳でかなりお元気です!

2016/12/16

okatake

現代の哲学界長老の梅原氏との対談集。それぞれの生まれ育ちからはじまり、文学者たちと仏教との関わりなどとても興味深い7話からなります。親鸞・法然らが話題の中心となっていますが、私など仏教の素養のないものにとってもわかりやすく対談が進みます。仏とは神ではなく、人である。殺人を一番のタブーとする仏教。草木国土悉皆成仏の思想などキリスト教などと比較し、日本的な考え方の根本になっていると思いました。難しいだろうと避けてきた梅原氏の古代学などへも今後手を伸ばしていきたい。

2016/03/08

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