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ソボちゃん: いちばん好きな人のこと

ソボちゃん: いちばん好きな人のこと

ソボちゃん: いちばん好きな人のこと

作家
有吉玉青
出版社
平凡社
発売日
2014-05-24
ISBN
9784582836479
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ソボちゃん: いちばん好きな人のこと / 感想・レビュー

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ハイク

テレビ推薦本だったと思う。「ソボちゃん」のソボは祖母のことである。世に文豪の娘が両親の事を書く人が多く、何人か読んだ事があるが、おばあちゃんのことを書くのは珍しいのではないか。母である有吉佐和子が娘の面倒を見る暇もなく、文筆業に忙しい日々を過ごしていた。それでソボちゃんが著者の面倒を見ていた「おばあちゃん子」であったのだ。ソボちゃんの話は面白くまた素晴らしい人であった。娘、佐和子の秘書役をこなしたというスーパーレディーでもあった。後半は母の事も書いてあり、娘玉青も母の血を引いていた。気軽に読める本である。

2015/01/25

chimako

有吉家の女性三代、おばあ様とお母様と玉青さん。三人暮らしの毎日。おばあ様の母親にはない鷹揚さや孫娘に対する眩しさや若い頃に外国で子どもを育てたキリリとした佇まいが目に浮かぶようだった。忙しくてなかなか家に居ない母親と高校生になっても同じ部屋に寝るおばあ様。家事はお手伝いさん。男の人が居ない家。自分の育った環境とは違いすぎるが。表紙のおばあ様は孫娘との写真に少し照れて、それでもとても満ち足りた表情と受け取れる。玉青さんのソボちゃんのようなおばあちゃんになりたいが、いまのところ残念ながら予定はない。

2017/04/16

らむり

有吉家女三世代の光と影のお話。玉青さんの作品は大好きですが、これからも読みたくなる一冊です。

2014/07/20

miyu

1時間半で読了。語り口が今一つ自分の好みではなかった(でした、でしょう、ます、な文体が苦手)そしてタイトル及びサブタイトル(いちばん好きな人のこと)から、多忙な作家・佐和子に代わって筆者を育てた祖母の秋津さんについての記述を期待したが、どちらかというとお母様がらみの玉青さんの主観的な思い出話を延々と読むはめになり拍子抜け。しかし佐和子さんが亡くなった後の家族にしか分からない気苦労を初めて知り、玉青さんの素直で優しいが芯の通った感じは充分に伝わった。テレビ等の報道を通してだけでは、本当のことは判らないのだ。

2015/01/18

Ikutan

著者の母親は、偉大な作家、有吉佐和子さん。でも、子どもの頃の玉青さんにとっては、ただの母親でしかなく、色々思うところがあった様子。そんな子ども時代から 母親代わりに玉青さんを育ててくれた祖母『ソボちゃん』とのエピソード。向学心旺盛で誇り高くそして、物事の本質を見抜くのに長けていたソボちゃん。佐和子さんの執筆以外の雑事も全て請け負っていたとのことですからスーパーおばあちゃんだったのですね。そんなソボちゃんに愛された玉青さんの素直な言葉が優しく感じられる一冊でした。

2014/08/22

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