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ひとり居の記

ひとり居の記

ひとり居の記

作家
川本三郎
出版社
平凡社
発売日
2015-12-28
ISBN
9784582836967
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ひとり居の記 / 感想・レビュー

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踊る猫

むろん川本三郎だから映画と文学については有無を言わせない記述で読ませるのだけれど、それだけではない。観劇と「鉄」についても、川本らしいライトな味わいの筆致で記述が重ねられている。酔い潰れたとか遊び呆けたとか破天荒な記述がなく、関西風のだしのように薄口の筆致でマイルドに日々の記録を続けるところが面白い。若い女性の書くものを丹念に読んでいるところが微笑ましいというか、なんというか。この助平心こそが生涯現役のアクチュアルな批評家としてやっていく秘訣なのかな、と言うと怒られるかな。枯淡というのとも違う、独特の風情

2019/11/11

Naoko Takemoto

図書館で予約した本が順番が回ってきそうなので、腰を据えて読むべき本は手に取れない。そういう時のつなぎ用エッセイ積読本だった。しかし・・面白くて一気読み!私もぶらり旅が好き。出張先でも暇を作ってはブラブラして楽しみを見つけ、終わったらお疲れとグビリする。こういうエッセイを読むと本当に前向きになれる。訪れた場所と、読んだ本、鑑賞した映画・・それらをオーバーラップしながら感慨に耽ることこそ旅の醍醐味。私も川本三郎さん同様、猫を飼えないので猫のぬいぐるみを抱いて寝ている・・他人とは思えない(笑)

2016/03/06

こまちゃん

こちらも東京人連載のエッセイ集。奥様をなくされてからの独居シニアの日常がつづられています。けなげな日常がなんともいい。善福寺川のほとりを散歩したくなります。

2024/10/12

こっこ

★★★★☆ 「連れ合いを亡くした初老の男が、そのあと、一人でどう生きているかのささやかな記録とお読みいただければ有り難い。」あとがきより。

2016/09/03

富土士地

変わらぬ「ちょっとそこまで」軽いタッチの紀行。いつもぬくぬく読める。読書や映画ガイドにも。

2016/03/05

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