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何かのためではない、特別なこと

何かのためではない、特別なこと

何かのためではない、特別なこと

作家
平川克美
出版社
平凡社
発売日
2016-02-19
ISBN
9784582837179
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何かのためではない、特別なこと / 感想・レビュー

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杜のカラス

題名は、読みたくなるものがある。読んだ後、何を得たか、すぐ言葉にすることはできない。ほぼ同年代の人間として、なんとなく大筋では共感はあるが、なにを得たか学んだか、はっきり再現できない。感動が明確でない、感想文とは、そうしたものだろうか。時代の流れに沿って生きてきた、みんあそうだった。敗戦後の貧しさや欠乏が、どんどん豊かになっていく実感を身に沁みて感じてきた。いまそれが没落していく。はっきりとはわからない。漠然とした不安すらもない住棒なのだ、現代は。静かに縮んでいく、フェードアウトしていくのだ、我々は。

2023/12/17

Sakie

『何かのためではない』。Something for Nothing。平川さんは『実感のある小文字の小さな世界』、つまり個人レベルの話から論を展開していく。逆に大文字の世界とは、国の政治や経済レベルの事。小文字の出来事は、大文字の事につなげて考えなければ、それだけの出来事でしかない。逆に、机上で学んだ大文字の事は、個人レベルの経験や他の事物とのつなげ方を知らなければ、ただの暗記項目でしかないということだ。それらを自分の中で切り離すことのできない習慣をつけるのが教養であり、大学の意義だったと今頃理解するとは。

2020/07/23

Gatsby

今、タイトルだけで興味を持って本を購入してしまう著者としては、私のナンバーワンは平川克美氏である。功利主義的な理由でのみ読書をする人は、タイトルを見ただけで読まないし、買わない本だろう。「合理的に考えれば、本来的に自分には責任のない「いま・ここ」に対して、それを自分の責任として引き受けること」それ以外にも多くの平川氏のことばが心に響いた。

2016/03/19

おせきはん

お父様の介護や生まれ故郷の街歩きの体験談などを通じて、身近な人々との自然な交流からも多くの新たな気づきを得られるありがたさが伝わってきました。

2017/02/18

陽之理

立て続けに同時期に書かれたものを読んでるので、同じことが重なってるけど、それでも今読みたいことが書いてある。

2016/07/11

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