KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

あること、ないこと

あること、ないこと

あること、ないこと

作家
吉田篤弘
出版社
平凡社
発売日
2018-05-18
ISBN
9784582837759
amazonで購入する

あること、ないこと / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

けんとまん1007

吉田篤弘さんの本は、定期的に手に取りたくさせるものを感じている。文章だけなく、挿絵、装丁、質感、重量など、全てを合わせて、そう感じている。詩人の長田弘さんからも、そんなものを感じている。五感というか、第六感も含めて、そう感じている。そうそう、思う・考えるではなく、感じるという表現になる。本というものの存在自体への愛着・想いが、籠められているからだろう。

2022/09/17

ユメ

小説のようなエッセイのような、「読みものよろず承ります」という看板でもかかっていそうな百科事典的本。その自由さが実にクラフト・エヴィング的で(そんな言葉はないがついついそう言ってみたくなる)、面白いものに線引きなんて必要ないと言われている気がした。タイトルしか発表しない作家の作品集を公開する「話のつづき」という短編は私にとっては垂涎もの。魅惑的なタイトルの数々は叶うことなら今すぐ読みたい。篤弘さんが「これは僕のタイトルストック」とおっしゃっていたので、いつか読めるかもしれないとこっそり楽しみにしていよう。

2018/05/27

sibarin♪

エッセイ、小説、詩?どのジャンルにも属さないし 更に吉田ワールドでもなさそうな、クラフトエヴィング社でもない感じ。ただ『十字路』『暗がり』『探してもわからないレストラン』『風』吉田氏のよく使うキーワードはいくつも出てきた。あ、じゃあ吉田ワールド? でも『モナリザの背中』同様、苦手な部類に入るかな。自分の理解力のなさを棚に上げて感想を書くなら《一週間》にホントそうだよねと同意しながら読み《桃太郎製造場》でゾクッとした。くらいしか書けない。

2020/05/10

ハミング♪♪@LIVE ON LIVE

タイトル通りの内容で、楽しめた。今回は、あらゆる形式で表現された作品が次々と飛び出してきたため、おもしろかった。「空騒ぎ」のように事典形式的に、連想ゲーム的に言葉ごとに、それをシニカルにコミカルに説明する様がお気に入り。また「生まれつき小説家」のタイトルだけの作品集というのもなかなかない発想であっった。なんとなくどこかで繋がっているような、でも繋がってないかもしれない、そんな緩さが好きだ。読んでいると、自然と夢うつつな状態に陥ったので、「これはなかなかやるなぁ〜」と、ようやく読み終えた自分とこの本を労う。

2019/06/15

ひな

吉田ワールド満開の、エッセイとも小説とも言える不思議な構成。次々と繋がる言葉の辞書のようになっているかと思えば小話が始まり、まさにあること、ないことという感じ。中のデザインや構成も凝っていて、素敵。ただ返却期限が迫ってる今に読む本ではなかった。もっと時間のある時にじっくりと読んで浸りたい。

2018/08/02

感想・レビューをもっと見る