おれに聞くの?: 異端文学者による人生相談
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おれに聞くの?: 異端文学者による人生相談 / 感想・レビュー
starbro
山下 澄人の4作目は、人生相談でした。相談者が期待しているような回答はほとんどありませんが、著者のカラーが色濃く出ていて笑えます。世の中にこんなにも小説を書いている人がいるんでですね❓ https://www.heibonsha.co.jp/book/b622274.html
2023/07/03
榊原 香織
知らない作家さんだったが、難し気な質問にもサラサラ答えている。 変な質問の多いこと。読んでて意味が取れないような。創作系の人々なのか?普通人じゃなさそう。MondというSNS?掲載
2023/12/04
akihiko810/アカウント移行中
著者初読み。17年度芥川賞受賞作家が、寄せられた「問い」につらつら答える。印象度B+ これは前書きにあるように、人生相談「ではない」。質問に対し、「俺はこう思った」ことをつらつらと書き連ねたものである。そしてその著者から発せられる言葉は、その思考内容も文体も極めて純文学的な手触りに終始して、まるで韻文のようですらある。純文学者は、極めて社会の役に立たない自意識めいたことや、己や他者のあり方について、そして文学や芸術のことについて考えているのだと伺えた。結構「へん」で面白い本
2024/06/14
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
初著者。「”どう思いますか?”と聞かれて”こう思う”といっただけだ」。ほんまに、その通りや。書きたいものを書けば、それを読みたい人が読んでくれるだけのこと、読んでくれない人向けに書き方を変える必要などないのだ、と思わされました。
2023/09/09
しゅん
山下澄人がほんとに人生相談に応えているのだが、すべての答えに共感や解読の仕草はなく、悩み自体を脱臼してある種の問いを罠と呼び、著者の体験に基づく描写がズレた回答のように差し出される。寄り添った回答に比べれば残酷、しかしなにか強い強いしなやかさがあってずっと手元に置いておいてたまに読み返したくなる本。たのしかった。
2023/07/12
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