戦後野球マンガ史: 手塚治虫のいない風景 (平凡社新書 154)
戦後野球マンガ史: 手塚治虫のいない風景 (平凡社新書 154) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
なぜ野球マンガか、という疑問は第1章でかなり氷解した。マンガが子どものものであった時代から、大人のマンガまでを視野に入れる分析。野球マンガもマンガ全体の流れの中にあり、読者年齢の変化に並行していく様子が手に取れる。あらゆるパターンが出尽くしたとされている点はミステリのようだが、それでも野球マンガは不滅だ。というのが2002年。今もし著者が存命であったなら、補論を書いてくれただろうか。なつかしい野球マンガ。
2019/07/06
ようはん
戦後まもない1947年からこの本が刊行された2002年までの野球漫画の歴史。水島作品や巨人の星よりも前にヒットした野球漫画は殆ど知らなかった。巨人の星が連載開始したのは1966年でタッチが連載開始した1981年まで15年の間隔があるが、この間に水島漫画の最盛期があり、超人野球漫画のアストロ球団があったり軽妙な野球ギャグ漫画が出たりと特に変化が激しい。
2022/02/02
Humbaba
戦後から現在まで,内容はともかくとして野球を題材とした漫画はずっと存在し続けている.最初は理論などは全く関係なかったものが,発展するとすぐにそれだけでは飽きたらず,理論的背景をもホッするようになった,後から生まれる作品は,それまでの作品の影響を受けて,独自の色を出そうとしてきた.
2011/05/10
おおきなかぶ
岩鬼とサチ子って結婚したっけ?「ガッツ乱平」は野球マンガやった?
2021/10/16
おーしつ
野球マンガの歴史を詳細に追いつつ、その変遷をマンガの発展と野球自体の人気の盛衰を交えて語る。 こんな仕事が出来るのは米沢さんしかいなかったのに。 ただ60年代まではかなり細かい作品まで挙げてる(『ロボット長島』は引用図版だけで吹いた)のに対し、 70年代以降はかなり簡略化されている印象を受けた。 例えば、小学館の学年誌、コロコロ、学研の学習なんかに載ってた野球マンガ等は 大きい流れとは別に底辺を支える意味でマンガ・野球それぞれの入り口の意味合いがあったと思う。 「戦後スポーツマンガ史」も読んでみたかった
2008/07/01
感想・レビューをもっと見る