KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

自分の顔が許せない! (平凡社新書 235)

自分の顔が許せない! (平凡社新書 235)

自分の顔が許せない! (平凡社新書 235)

作家
中村うさぎ
石井 政之
出版社
平凡社
発売日
2004-08-01
ISBN
9784582852356
amazonで購入する

自分の顔が許せない! (平凡社新書 235) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

きょん。

石井さんが前書きで書いていたけど、二人の対談は割と序盤から「格闘技」に近い勢いとなり読んでいてかなり衝撃を受けるシーンも多かった。タイトルに惹かれて手にとったけど、自分の中肉体に対するコンプレックスや現代の美容整形・身体障害を持つ人々、遺伝子治療の話など多くの話題に触れられていた。どの話題にせよ、綺麗事として語られてこなかったり隠蔽されていた部分までかなり深く踏込んでいて、読んでいて何度も本からしばし目を逸らしてしまった。けれどやはり、後半で二人が話していたように誰かが語らなきゃいけないんだろなと思う。

2014/07/04

うさこ

美容整形にこだわる中村うさぎ氏と生まれつき顔にアザがある石井政之氏の対談。他人の見た目について語るのって難しいよね。人を見た目で判断するなとか、外見と心は必ずしも一致しないとか言われるけれど、外見に対する評価が心に与える影響ってあると思う。

2010/09/27

dice-kn

著者の石井さんのことは全く知らず、石井さんだからこそ言えることがあるんだなと思いました。中村さんも名前くらいしか知らず、単なる作家さんでないからこそ実現して盛り上がった対談になったのかなと。私がこういう話題に対して何か言えるのか・・著者のどちらかに近い人が身近に現れたらいろいろ考えるのかな・・? 石井さんという方がいることがわかったことが私にとって一番の収穫でした。

2019/02/19

ピン

前書きにもあった通り、正に言葉による格闘技だった。二人の間に漂うピリピリとした熱い空気が本から立ち上ってくるようで、読んでいて本気でムッとしたり、非常にエキサイティングな読書になったと思う。 対談のテーマも単なる美醜にとどまらず、それを受け止める心や社会の在り方にまで及んでいて、深い。

2017/06/18

うたまる

対談本と言えば、阿川佐和子に代表される対談の意義も成果も無いものか、または会話にならず互いの専門領域について一方的に喋り合っているだけのものが定番だ。しかし本書は違った。美醜に拘り整形まで受けた中村うさぎと顔面のアザに苦しめられてきた石井政之による、身体コンプレックスについて体験から語り合う本物の対談本だった。「善悪の印象はまず顔から入る」「整形は自分の顔を手放す行為」「心にもアザがある」「身体が違うことは文化が違うこと」など、他では決して聞けない話に満足。両者共、良い対談相手に恵まれたことが成功要因か。

2016/06/23

感想・レビューをもっと見る