腎臓放浪記: 臓器移植者からみた「いのち」のかたち (平凡社新書 300)
腎臓放浪記: 臓器移植者からみた「いのち」のかたち (平凡社新書 300) / 感想・レビュー
うたまる
人工透析、腎臓移植を経験した著者の生命観と身体観についての考察。どいつもこいつも現場視点が欠けている、と著者は憤る。学者も医師も宗教家もだ。まあそりゃ、臨死体験者からすればそういう感想を抱くのも無理ないかもしれない。それならその体験者の見解を教えてもらおうじゃないの、と読んでみる。曰く「生命ではなくいのち」「身体ではなく肉体」「いかに生きるかではなくなぜ生きるか」ときた。はい、分かりません。さっぱりです。理解するには読解力よりもやはり実体験が必要なのか?尚、3章が最も難解だが、それ以外ならそこそこ頷ける。
2017/02/12
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