占領下パリの思想家たち: 収容所と亡命の時代 (平凡社新書 356)
占領下パリの思想家たち: 収容所と亡命の時代 (平凡社新書 356) / 感想・レビュー
swshght
『「戦間期」の思想家たち』の続編。今回は占領下のパリが舞台だ。まず断っておこう。これは「思想」をめぐる考察ではない。思想家たちが「どう生きたか」を綴ったものだ。この時代は誰もが「生きる(べき)か死ぬ(べき)か」の瀬戸際にいた。そんな緊張状態のなか、ある者は地下組織を結成し、ある者はアメリカへと亡命した。強制収容所に送られた者もいる。だが、個々の運命は違っても、彼らには共通項がある。つまり、社会に向けて「語ること」。その一点への使命と欲求が彼らを行動に駆り立てた。知識人としての振る舞いの一端が見えた気がした
2013/04/12
sibasiba
あとがきで三部作の最終作と知らされる。これだけ読んでも支障ないからいいけど。エピソード集として面白く読めた。ロベール・アンテルムの惜別の言葉は胸に響く。どうしようもないのかも知れんがマルグリット・デュラス酷い。占領下よりも解放後の対独協力者に対する粛清の話が陰惨で印象に残った。サルトルの迷走っぷりがよく分からないから伝記でも探そうか。それにしてもフランスまともに戦争してない。
2013/10/23
ねぎとろ
結局最後までエピソード中心で、その体験がその思想家たちにどのような影響を与えたかがよくわからない。後ろに行くほど駄目になるのは三部作とかの宿命なのか。まあ、パリ占領のあたりの描写はなかなか読ませるんだけども。
2011/08/08
tkm66
成功すれば<レジスタンス>・失敗したら<テロリスト>
2009/10/08
感想・レビューをもっと見る