原発大崩壊! 第2のフクシマは日本中にある (ベスト新書 329)
原発大崩壊! 第2のフクシマは日本中にある (ベスト新書 329) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
著者は原子力委員会や安全委員会で専門委員を務めた。しかも、この人は原則的には原発賛成派だ。安全な原発を作れる技術が日本にはあるとの立場からである。その人からの警告は、現状の原発は原子炉そのものは強固でも、周縁の電源設備があまりにも脆弱で危険この上ないこと(フクシマがそうであったように制御できなくなる)、また、そもそもの安全基準が住民や国民(一度事故が起きればその影響は実に広範囲に及ぶ)を対象にしているのではなく、原子炉を守ることにしかない、ということである。さらには官僚制と当事者の無自覚とがこれに拍車を⇒
2018/02/02
mitei
今回の原発事故に関しては一番冷静な分析がなされている一冊だと思う。そして今後の展望も書かれていて納得の行くものだった。しかし著者は地震前は環境系にくわしい学者だと思ってたら原子力にも一家言あるかただったとは知らなかった。
2011/07/07
壱萬参仟縁
明朝太で、原子炉は地震で壊れないかもしれない。しかし、すべての原発の電源は震度5程度の地震で止まってしまう可能性がある。これを記憶に留めて読むこと(15頁)。日本の原発は震度5や6、いや4でも冷却の電源は失われるのだ(27頁)。恐るべきこと。武田先生は、住民の生命や健康、財産は被ばく被害から守られなくてはならない(59頁)という。新耐震基準は原子炉守るのが先というのが逆だという。生存権と人間の安全保障ですよね。先生はヨウ素剤とオートバイで逃げる手段を用意すべきという(60頁)。
2015/11/18
巨峰
ブログ以上のことはあまり書いてないけれど、それでも刺激的な武田先生の著書。ウラン濃縮の第一線で研究を続けられてきただけに、説得力があります。
2011/06/23
来訪者
この問題にコメントするにはまだ自分は知識・理解共にまだまだだと思うので控えます。ただ色々な角度から見る必要があると思うのでこの一冊だけでなく何冊か読んでみたいと思います。
2011/07/18
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