臨終力 (ベスト新書 339)
臨終力 (ベスト新書 339) / 感想・レビュー
Humbaba
人は必ず死ぬ.その事自体は否定しても仕方ない,絶対の事実である.そのことから逃げるのではなくて,正面から受け止める.死ぬときになって慌てふためくことなく受け入れられれば,その人生は非常に価値のあるものだと言えるだろう.
2012/02/07
よしどん
60歳を超えた人が今後考えていけないこと、心構えがまとめて述べられている。著者が62歳のときに書かれた本ということで、心に迫る説得力があった。著者が言い切って書かれている部分が結構あり、男らしさとともに、団塊の世代の頑なな部分もすこし感じた。参考になる部分がたくさんあり、特に”より良い死”について予め具体的に計画を立てておくことが大切だと思った。
2022/12/22
Noriko S
国文学者の著者による老後、死について感じるところをまとめた本。学校の先生らしく真面目な方と感じた。大事な4つのこと「生きがい」「健康」「経済的基盤」「社会貢献」。そして貯蓄よりも減蓄、大事なものから捨てる、とても参考になった。
2021/11/08
ja^2
この本に書いてあることは、五木寛之が「林住期」などで言っていることとほぼ同じだ。私も五十の半ばを過ぎたので、「下山」即ち死への準備を始めなければならない。実を言えば、既に始めている。▼しかし、何かとその邪魔になるのは、本書で紹介する世阿弥の言うところの「三十戒」である。私の場合は、博打は若い頃に止めた。大酒もほぼ絶ったと言って良いだろう。だが、好色は止められないのだ。それがあるがために、欲得から離れられないのである。▼というわけで、EDにでもなってから、ゆっくりと下山に向かおうと思う今日この頃である。
2013/09/14
山下 賀久
62歳の著者、林望先生がよく死ぬためにいかに生きるか、日々実践されていることを紹介されている本です。上手に年を取り、どのように人生の最後を迎えるかを常に意識しながら悔いのないように生きる。とても大切なことだと思いました。内容は示唆に富み、40代の私にも必要なことがたくさん書いてありました。私も実践していきたいと思います。
2011/10/02
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