放射線医が語る被ばくと発がんの真実 (ベスト新書 358)
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放射線医が語る被ばくと発がんの真実 (ベスト新書 358) / 感想・レビュー
ふぇるけん
放射線とがんの専門家が現在の日本の根拠のない不安や危機感に警鐘を鳴らす。放射線によるリスク事象は『がん』と『白血病』と定義し、がんや白血病に至るメカニズムから放射線がどの程度健康に影響するか、結論としては急激に100ミリシーベルトの放射線を浴びるとがんのリスクが高まるが、それ以外ではほとんど影響がない。広島・長崎、そしてチェルノブイリの結論、そしてラットでの実験でも論拠が示されている。放射線に関して不安を持っている人に読んで欲しい一冊です。
2012/03/27
まろ
原発事故への恐怖を煽るニュースがたくさんあって鵜呑みにしがちだったが、それよりも生活習慣の方ががんのリスクが高まることに驚いた。結局は、よく知らないものに対して不必要に怖がるその気持ちこそが、一番危険なのだと思った。
2014/08/10
*花福*
子供を守る母親として3.11以降、見えない放射線量を恐れ、いつも漠然とした不安を感じてきました。でも、何について恐れているのか、見つめ直すきっかけになり答えを教えてくれた本です。何を恐れているのか…それは、子供たちの健康リスクでありイコール発癌性。被ばく線量が低いに越したことはないけれども、健康被害が出るか否か、100mcvが基準になっていることは安心材料のひとつになります。見えない敵をよく知ること、不安を煽るメディアや情報に惑わされず正しい知識を得ることはこれから放射能と生きていかなければならない私たち
2012/03/28
くまこ
特に、子育て中の親御さん、これから出産を迎える方に推薦します。事故問題は継続中ですが、まず、医学・科学知識をきちんと整理し、不要なストレスを除去することが大切だと思います。本書を読んだだけで、全てが解決するわけではありませんが、落ち着いて、地に足をつけて、原発と向い合っていきたいですね。無知による恐怖や不安を克服して初めて、希望が生まれると思います。
2012/04/29
Masahiro
被曝と発癌の関係を放射線医である著者が、データを元に丁寧に解説しています。この本を通して著者が誠実にこの問題と向き合っていると感じました。専門家でもないのに放射線の危険性を過剰に煽り、自分の意見に反対する人に対しては口汚く罵ったり、時には脅迫までする人と、著者のどちらかを信じるかと言われれば、私は著者を信じます。とても分かりやすく書かれているので、原発事故による被曝を不安に感じている人にはぜひ読んでほしい本です。
2012/03/21
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