玄冬の門 (ベスト新書)
玄冬の門 (ベスト新書) / 感想・レビュー
starbro
五木寛之は、新作中心に読んでいる作家です。老年期をいかに生きるか、死に様の指南書。他者に依存せず、自分自身で自立して生きる(死ぬ)というスタンスに共感しました。本書で「玄冬」という言葉の意味を初めて知りました。猫が死ぬ間際に姿を消すように、人間も死ねたら幸せなのかも知れません。
2016/07/29
ophiuchi
この死生観は自分とかなり近い。「孤独死」のすすめ、ここまでの覚悟があればと心にしみました。
2017/08/17
乱読家 護る会支持!
人生の最終コーナーを回ってから、いかに生きるべきか?「家庭内自立」「再学問」「妄想に遊ぶ」「孤独を楽しむ」「あらゆる絆を断ち切る」「自分の身体と対話する」「不自由を治そうとしない」「宗教を楽しむ」、そして「置かれた場所で散る」。。。。う〜んと、、、「あらゆる絆を断ち切る」以外は、やり倒している私、、、このまま毎日を、広い視野を持ち、いろんな回路やアンテナを開き続けて、爆走し続けて、どこかの旅先で倒れて、その場にあるモノ・キと語らいつつ散りたいものです。知らんけど。( ̄∇ ̄)
2016/09/18
rana
五木さんの年齢までにはまだかなりあるが、80までいかないうちにお迎えがあるやもしれません。その時のことを考えて、身辺整理を始めるのがいいのでしょう。身近な友達に、伴侶に先立たれた人が年々増えています。いづれ自分も一人になるか、連れ合いを残していくか、これまで歩んできた時間より残された時間は短いのだから、充実した時間にしたいと思う。そして、悔いのない人生だったといえるような最期を迎えたいものだ。
2016/08/25
カツ
五木さんによる人生後半の指南書。「孤独死のすすめ」などという物騒な話があるが、家族や子供に頼るのではなく老いてこそ自立して楽しく生きていくべきと説く。五木さんの語り口は優しく押しつけがましくないので素直に受け入れられる。
2020/11/27
感想・レビューをもっと見る