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逃げる中高年、欲望のない若者たち

逃げる中高年、欲望のない若者たち

逃げる中高年、欲望のない若者たち

作家
村上龍
出版社
ベストセラーズ
発売日
2010-11-20
ISBN
9784584132791
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逃げる中高年、欲望のない若者たち / 感想・レビュー

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Lily603

★★★+ よくも悪くも書くことが論理的で緻密で現実的だなあ、と改めて実感。春樹さんとは対照的に「いかに勝つか」を1つのテーマに追求しているようで、今の世の中に対してけっこう厳しい言葉が並んでいます。*『(「景虎」という日本酒を嬉しそうに抱えるおじさんを見て)そのおじさんを見て良い気分になったのは、最近そういう人をあまり見ないからだ。自らの欲望を肯定し、それが現実になることでわくわくしている人』『何かが楽しみでわくわくするために必要なのは、欲望だ』 * たまには綺麗じゃない言葉も良い。

2012/10/30

ヨクト

村上龍さんのエッセイ。政治やら日本サッカーやら音楽やら。賛否両論あるが、ぼくはこの冷ややかな喝が割と好きだ。まぁ読んで熱くなるとか、焦るわけではないけれど、村上龍の視点に立って社会を見てみて、そんでもって自分なりの意見を持つ。村上龍の視点の中に自分の身を置いて、自分を客観的に見て、果たして自分は自分を肯定できるだろうかと、ふと考えてみたりする。それでいいのではなかろうか。

2013/09/26

だいん

日本の今と将来に筆者は悲観的。政治やマスコミにも悲観的。現実的でない目標設定で責任逃れをしたり、敗けや失敗を誤魔化す言い回しを使って現実を直視しない日本人たちにダメだしをする。それでも外国から問われたら、これからの日本は駄目なんかじゃないと言う。筆者は立派な日本人だと思う。

2011/07/12

goro@80.7

この国の憂鬱を嘆きつつも本音の言葉が心に刺さる。4年前のエッセイなのに未だに何も変わっていないんじゃないかと思う。ゆるやかな衰退を嘆くよりワクワクドキドキするような生き方を探したい。

2015/01/07

aki

5年前に書かれた本とは思えないほど、村上さんの言葉が心に刺さる。周りの環境や空気は確かにこんな感じだなと思った。私もそうだ。普通であることを嫌がるのに、周りから抜け出す気力や実力もなく、現状に甘んじている。強い欲求や目標、将来への期待があるわけでもない。政治にも関心を持ちきれず、半分は諦めているような状態。読み続けていくのが辛くもあったけど、本の中の言葉を自分の中に反響させることで、今の自分の姿や内面を昨日より少しだけ理解できたような気がする。村上さんの本もっと読む。

2015/07/07

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