お母さん二人いてもいいかな! ?
お母さん二人いてもいいかな! ? / 感想・レビュー
syaori
3人の子持ちの「おばさん」と婦妻(ふさい)になった作者(女性)が妻や子供との生活を描いたエッセイマンガ。「啓蒙書」ではありませんと作者が言うとおり、描かれるのは愛や結婚や子育てに関する普遍的な事柄で、そこにパートナーでない男性との子作りやカミングアウトの問題などLGBT特有の話も絡んでくる感じ。作者は子供のころ家庭問題で苦労したようなのですが、それを反面教師に自分の子供たちを愛し尊重し肯定しているのが窺える所が好印象。楽しく様々な家庭や同性婚の問題や婚外子の不利益などについて考えられる充実した一冊でした。
2021/07/21
小鈴
あの羣青を描いた著者だからほのぼのエッセイなわけはなく。お互いの考え方の違いを説明しつくして、それで例え分かり合えなかったとしても違いがあるということは認めてよ、といういじましい程の切実な感じが相変わらずで、画面の文字数も多い。気持ちの説明のこの文字数の多さは三原順やよしながふみとタイをはるかそれ以上。このくどさがたまらんと思うかうへぇと思うかはあなた次第。第四話の産む前...?痛くて記憶ない!オチは笑えた。私も出産直後は夫へマックスの感謝の気持ちを持ってたのに、すっかり忘れていたことを思いだした(笑)。
2015/10/25
たまきら
お母さんたち、とくくってあるけれども、二人がまず「二人で生きていく」を決めて、毎日を乗り越えていくその過程にひきこまれました。長男お兄ちゃんがとてもいとおしかった…。プライム無料本。
2020/07/09
流之助
Kindle Unlimited。お母さん、二人いてもいいです。というか許可制じゃないです。許可なんていらないんです。私の中にある夫への気持ちは愛だけど別の人は独占欲とか依存とか表現するのかもしれない。私も言わなくていいけれど現実としてある色々な「普通でないこと」を抱えて生きているけれど、これを生きとし生ける人間すべてに理解してもらおうとも思わないしわざわざほじくってみたいとも思わないし裁かれたいとも思わない。差別と区別をごっちゃにする乱暴な論に振り回されたくないと改めて思った。
2020/01/10
gtn
三人の子持ち女性と同性婚した著者。性的少数者への偏見をなくすため、近所にカミングアウトしようとした著者をたしなめるパートナー。大義名分を公表し、傷つくのが本人だけならそれもいい。しかし、子供たちを被差別のリスクに晒す権限は親にはない。子供たちの「隠す権利と自由を私たちは死守すべき」とのパートナーの言葉は重い。
2019/11/30
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