愛と残酷のギリシア神話 (ワニ文庫 P- 204)
愛と残酷のギリシア神話 (ワニ文庫 P- 204) / 感想・レビュー
ZEPPELIN
ギリシア神話をモチーフに、普通ではない愛を描く。近親相姦から同性愛、最後には死までが愛の対象となるそういう点ではタイトルの愛はよく分かるけれど、収録されている五話はどれも残酷だとは思えず。現実世界には食人にまで及ぶ愛もあるわけで、事実のほうが間違いなく奇であり、この小説からは人生の皮肉や滑稽を感じる。性欲は大きな欲求であるけれど、その先には相手を支配するという更にドロッとした欲求があるのではないかと思ったり。全体的に読みやすいが、読みごたえはあまりない
2015/03/31
キムチ
あんまりにもス~っと読めて、書いてある世界の空気の上澄みしか覚えていない。やはり、私にはしっかり書かれた歴史、叙述モノが合うみたい。
フェリペさん
あー、うん、なるほど。
2015/03/11
杜ZO
ギリシャ神話の有名エピソードを下敷きにした短編集。アフロディテやナルシスなんかは、登場人物名と基本的な性格以外は著者の独創でした。なんていうか、凄いメロドラマ。しかし、この文庫シリーズ…誤字はなんとかならないかな…
2011/03/10
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