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日本の図書館建築: 建築からプロジェクトへ

日本の図書館建築: 建築からプロジェクトへ

日本の図書館建築: 建築からプロジェクトへ

作家
五十嵐太郎
李明喜
出版社
勉誠社(勉誠出版)
発売日
2021-03-05
ISBN
9784585200741
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日本の図書館建築: 建築からプロジェクトへ / 感想・レビュー

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更紗蝦

ハコモノとしての図書館だけでなく、情報環境も視野に入れた内容です。2021年の発行なのに、水害対策とコロナ対策に対して何の言及もなく、災害対策というとせいぜい地震対策にしか触れていないので、おそらくこの本の企画が立てられたのは台風被害で図書館の水害対策の脆弱さが露呈した2019年以前なのではないでしょうか? コロナ禍が収束しない今とあっては、閲覧コーナーにソーシャルディスタンスへの配慮がないことが目立ち、将来的にこの本は(著者の意図から外れて)「コロナ禍の前の公共建築の在り方」を記録した資料になり得ます。

2021/04/18

Tadashi_N

本の閲覧から文化活動まで、役割の広がりと建物への要求の多様化。

2022/04/14

軍縮地球市民shinshin

戦後の公共図書館建築を紹介する写真集。最近建てられた新しい図書館は、複合施設、市民のコミュニティスペース、長時間滞在に耐えうる図書館、というのがキーワードで設計されている。福島県須賀川市の図書館は円谷英二生誕地ということもあり、駅から図書館までは歴代ウルトラマンと怪獣の像があり、館内最上階には円谷英二ミュージアムが入っている。図書館は地域住民のための施設なのだが、最近は街おこし、地方創生、観光地としての役割も求められている。それを反映した図書館建築が多いのだなぁと思った。一昔前とは違う。

2021/07/06

山猫

利用者のための採光と資料保護のための遮光、更には冷暖房効率やソーラーエネルギーの活用など、現代の図書館は考えねばならぬことが多い。 ちなみに白河市立図書館りぶらん、見てくれは良いが「夏暖かく冬涼しい」そうで、磯崎新による深圳のガラス張りでクソ暑い図書館が思い出された。小牧のケバさはすごい(笑) 行ってみたいのは金沢海みらい図書館。 「あなたでしたか!」という「作品」もちらほら。

2024/09/17

きゅー

建築デザインの観点から、戦後日本の公立図書館を概観する一冊。編年体のため、図書館建築がどのように変わってきたか具体的に見ることができる。近年の公立図書館は、他の公共サービスとの複合化が進んでいる。ワンストップで公共サービスを受けられるため地域住民も集まりやすく、サービス提供側も機能を一点に集中できるので効率的だそうだ。また、かつての図書館が管理側の視点で作られていたのに対し、現在の図書館は利用者視点で作られるようになった。また、貸出重視から滞在重視へと変遷した様も手にとるように見ることができる。

2021/12/10

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