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ベルクソンの哲学 (叢書・ウニベルシタス)

ベルクソンの哲学 (叢書・ウニベルシタス)

ベルクソンの哲学 (叢書・ウニベルシタス)

作家
ジル・ドゥルーズ
宇波彰
出版社
法政大学出版局
発売日
1974-06-01
ISBN
9784588000546
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ベルクソンの哲学 (叢書・ウニベルシタス) / 感想・レビュー

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zumi

超ハードなベルクソン哲学の「入門書(?)」。ラディカルな時間論は、プラトン的な分割の方法論の影響があるとして、二元的としての時間論は実は一元論だと述べている。すなわち過去を純粋な存在とみなすのではなく、現在と共存するものーーむしろ潜在的で〈飛躍〉をして呼びかけて、現在のために用いるものーーとみなしている。ともすれば、過去には常に喚起することが可能であり、同時に実在はしないが、潜在的な現実性のある、増大するイマージュのような側面もあるのではないだろうか。

2014/10/27

swshght

ベルクソンの『創造的人間』に行き詰まり、ここ最近はベルクソンの入門書や解説書を読むことにしている。篠原資明の『ベルクソン』を経由して辿り着いたのが本書だ。ドゥルーズの哲学体系はベルクソンに源流があると見て間違いなさそうだ。訳者によれば、ドゥルーズがベルクソンから得た最も重要な概念は「差異」らしい。『シネマ』へと至る道筋を形成するのが今の自分にとっての目標なのだが、「急がばまわれ」的な精神でゆっくりと接近していければと思う。急にドゥルーズ哲学の核心に触れるというのは無理な話だ。まずは外堀を埋めて行きたい。

2012/06/20

rassy0

多様性の2つのタイプをはじめとして、差異についての議論なんかは特に、自分にはできなかった明瞭な言語化が為されており感動。「おぉ〜すごい〜〜」ってなった。ただ、「読んだ」と言いつつも後半はほぼ理解できておらず、それはドゥルーズが悪いのではなく、私がベルクソンについてあまりに予備知識を持ち合わせていなかったことに依りそう。あと如何せん時間がなさすぎた。

2019/01/08

Bevel

「物質と記憶」での持続と空間の二元論、つまり、質の差と程度の差の二元論は、持続の収縮と弛緩の概念を用いることで、一元論化できる。このようにベルクソンの哲学は発展した。このとき、程度の差がまたベルクソン哲学に持ち込まれているわけではない。空間は持続によって程度差を表現するが、そこには持続からくる性質差がある。本当に大まかなまとめをすると、ベルクソン哲学の空間と時間を総合して存在の一義性が想定できる、ということだと思う。

2011/03/14

遠野一義

ドゥルーズの哲学がベルクソンに相当影響されていることが解る一冊。差異などのドゥルーズ哲学において頻出するタームが執拗に追求されている。

2014/06/28

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