カントの批判哲学: 諸能力の理説 (叢書・ウニベルシタス)
カントの批判哲学: 諸能力の理説 (叢書・ウニベルシタス) / 感想・レビュー
D.Okada
ドゥルーズの本は初めてである。副題にある「諸能力の理説」の中心テーゼは「本性上、互いに異なる理性の諸関心が存在する」ということ、これらの諸関心が「有機的で階層化された体系」をなし、「この体系は理性的存在の書目的の体系でもある」—この訳者のあとがきに尽きる。第一章、第二章にある〈共通感官〉の箇所は、興味深かった。
2010/08/16
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