シネマ 1*運動イメージ(叢書・ウニベルシタス 855)
シネマ 1*運動イメージ(叢書・ウニベルシタス 855) / 感想・レビュー
wadaya
若い頃、映画学校に通っていたことがある。映画を志すと必ず打ち当たる壁がある。純粋に映画が好きで入って来た者も、僕のように映画をアートと考えている者にも等しく「商業的」な壁が立ち塞がる。最終的に学校を卒業した者は半数以下、映画産業に進路を求めた者は数えるほどしかいない。私も映画の道には進まなかった。ドゥルーズは序文で既に私の気持ちを代弁してくれている。「映画作りの桁外れに大きな部分がくだらないものであるが、偉大な映画作家たちは他の芸術に比べ外的要因に潰されやすいというだけで、私たちに程度の差こそあれ偉大な→
2020/04/30
ぴこ
冒頭でこれは映画史ではなくイメージの分類学だと宣言されているが、歴史的な順序に従って分析されているように見える。そこが批判される所でもあるんだけどドゥルーズの隠れた意図があるような気もする。とにかく参照される映画の数が半端じゃない。何度もベルクソンの物質と記憶に戻る必要があるし、パースも読んでおきたい(読んでないけど)。黒澤がシチュエーションのデータを問いのデータに高めたと論じてるところでぐっときた。
2017/03/31
コタロー
よくわからんとこのほうが多かったがさしたる問題もなし。とりあえず下巻へ向かう。
2014/09/02
madofrapunzel
★★★★★ 第四章まで。映画に描かれる運動の概念を抽出し、創造する。素晴らしい試み。例えばカメラの視点から描かれる運動とは、何か、などなど。財津氏いわく、『シネマ』はカントの『判断力批判』に相当するとのこと。
2013/02/04
みるけぶーね
お洒落気取って読んでみたらとんでもなかった。
2011/11/18
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