裸体とはじらいの文化史: 文明化の過程の神話 I (叢書・ウニベルシタス 322 文明化の過程の神話 1)
裸体とはじらいの文化史: 文明化の過程の神話 I (叢書・ウニベルシタス 322 文明化の過程の神話 1)
- 作家
- 出版社
- 法政大学出版局
- 発売日
- 2006-07-01
- ISBN
- 9784588099076
裸体とはじらいの文化史: 文明化の過程の神話 I (叢書・ウニベルシタス 322 文明化の過程の神話 1) / 感想・レビュー
シルク
中国映画見ていて、高貴な御方が「薔薇の花びら入りのお風呂」に入っている場面を見るのが、好きだ。チャン・ツーイーの「夜宴」では、彼女が演じる王妃が、花びらを一杯に浮かべたどでかい風呂に、ひとりでドボーン。すいー、と泳いで、やがて額にはりついた花びらを振り払う。チャン・イーモウ監督の「王妃の紋章」では、遠い地での厳しい修行を終えて王宮に帰還した次男皇子が、お風呂に入る。彼が浸かる湯船の両側から、侍女が色とりどりの花々を降らせる……。「目が楽しいだろなぁ」「花が浮かんでるっていうだけで嬉しいよね」と思ってた。
2019/02/10
玉子
この本にある中世以前の文化史よりも、「文明化の過程の神話」批判が無知な私には目から鱗だった。今まで抱いていた疑問や違和感が払拭された気がした。(欧州の公衆浴場の記述が多いのでそこは少し退屈かもしれない)
2010/06/15
ひろゆき
裸が中世日本の生活では、異性であれ同性であれ、ありふれたものであった。だがそこに羞じらいがなかったわけではなく、浴場などでは手拭いや身のこなしなどで隠すポーズをとっていた。手拭い一枚など無防備と同じことなのだが、それだけでなく、周囲の見ようと思えば見れる人たちが、あたかも見えないようなふりをすることで、プライバシーは守られていた。逆に、通常は見えないふりをすることが、日本人に性器そのものに並々ならぬ関心を抱かせ、特異な、誇張された春画、視線を集中させるストリップなどを生み出した。なるほど。以上日本部分
2013/03/16
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