社会の社会 2 〈新装版〉 (叢書・ウニベルシタス)
社会の社会 2 〈新装版〉 (叢書・ウニベルシタス) / 感想・レビュー
roughfractus02
前巻後半はシステムから見た言語が分化するシステム同士を独自に(時系列を作り)構造的カップリングする点を中心に素描した。本巻では、自己に回帰し再生産する閉鎖系のシステムが、分化(差異化)して自身と環境を作り、他のシステムと関連する運動を、分化が部分を「分出」する過程と捉え、その遍歴を環節分化(A/Ā)、中心/周辺の分化、階層分化、機能分化への変容として意味論的に辿る。この観点から古代帝国、近代国家、メディア技術がシステムのコミュニケーションに密接する現代の世界社会(グローバル社会)へ変容する歴史を捉え直す。
2024/07/21
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