KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

狐ラインケ

狐ラインケ

狐ラインケ

作家
藤代幸一
出版社
法政大学出版局
発売日
1985-09-01
ISBN
9784588276132
amazonで購入する

狐ラインケ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

tieckP(ティークP)

『オイレンシュピーゲル』と並ぶドイツの中世民話。ゲーテのライネケ狐のもとであり、この狐ラインケ自体もフランスやオランダで広まった話の中世低地ドイツ語版らしい。活版の黎明期と重なったのがこの版が広まるのに利したようだ。擬人化された動物の王宮(=法廷)において、口が上手くずるがしこい狐があまたの告訴を舌先三寸で乗り切るお話で、当時の注釈者が章ごとに教訓を付加したことでメタ的な読み物になった。「本書はお買い得で、世の動きを知りたければ、ここに書かれているのでお買い下さい、お勧めします」と本文最後にある面白い本。

2013/06/26

感想・レビューをもっと見る