聖ブランダン航海譚: 中世のベストセラーを読む
聖ブランダン航海譚: 中世のベストセラーを読む / 感想・レビュー
刳森伸一
再読。古代アイルランド発祥のイムラヴァ(航海譚)の流れの中においてみると、教化と娯楽性の共存に重きを置いたオリジナリティー溢れる写本(の翻訳)だということや、その独自性と面白さがよく分かる。やはり体系的な読書も必要だと思い知らされた次第。個人的には濫読が好きなんだけど。
2017/09/28
saba
「伝説と思われてきたことを、本当にあったのではと調査検討のうえ実行」系の探検譚が好きだ。作中でも言及されていたセヴェリンの「ブレンダン航海記」復刊熱烈希望である。聖ブレンダン(ブランダン)の航海の原典を読んで「これ絶対にホントに行ってるよ、だって具体的だもん」と思えるのが凄い。本書は原典の解説、挿絵の記載が嬉しい。霧に隔てられた海の向こうの異界イメージに萌え萌えだ。連れ去られた二人の修道士のうち一人についてはそれっきりで、おいおい彼どうなったのよ?と思ったが、しっかり突っ込まれていて笑。
2024/09/12
刳森伸一
60ページ程度の本篇とその倍もある丁寧な解説。聖ブランダン航海譚だけでなく、中世の社会史の本としても読めるお得な本です。
2012/08/12
ユーディット
中世のベストセラーというわだけでわくわくします。名前は有名だが、読めて非常に嬉しい。
2010/11/06
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