車のいろは空のいろ 春のお客さん
車のいろは空のいろ 春のお客さん / 感想・レビュー
ぶんこ
シリーズ1冊目から続けて読んでいると、松井さんが動物や人形たちから仲間、同類だと思われているのが妙に納得しちゃいます。「天気雨は優しい空のカーテン」という発想が好きです。あまんさんは後書きに幼かった頃やご実家の事をよく書かれていますが、今回は解説の砂田さんが「あまんさんは、よく迷子になられる。松井さんもよく道を迷う。松井さんは、あまんさんなのかもしれない」と書かれていて、あまんさんご自身も松井さんは自分だと思うとインタビューで答えられていたようです。3冊目を読むときは松井さんをあまんさんと思って読みそう。
2017/05/08
スノーマン
ちょっと変わったお客さんを乗せて、松井さんはどこでも行ってくれるなぁ。多分私が小学生のときにも読んだんだろうけど、懐かしくもありどのお話も微笑ましくってホッとする。ブランコの漕ぎ方、こまの回し方。親以外にさりげなく教えてくれる人は、ますます減ってるのかもと思うと切ない。
2016/05/11
陽子
松井さんの水色のタクシーには色々なお客さまが乗ってくる。みんな人間の姿をしているけれど、実は動物のお客さまも。「ほんとは(変身していない)もとのすがたのままがいい」〜そんな思いも松井さんならやさしく受け止めてくれるから、ラストはほんのりとした気持ちになれる。今回はちょっとライトな怪談のようなお話も。ダムの底に沈んだ村や、うしみつどきに公園でブランコをこぐ女の子など。しかし、怖さではなくしみじみとする。「ゆっくり・のんびり・やさしく」今の世の中に失われたものがこの童話世界で穏やかに見つめることができる。
2020/03/01
かおりんご
児童書。シリーズ第二弾。間違えて三弾を先に読んだけれど、1話ずつ完結しているので問題なし。動物や不思議な生き物と共生できる松井さんが素敵。小学生だったときは、松井さんのことを、動物に騙される間抜けな大人だと思っていたけれど。中学年からの一人読み向け。
2019/09/29
ほりん
「車のいろは空のいろ」の続編。松井さんのタクシーには,またまたいろいろなお客さんが乗ってきます。人間に姿を変えて暮らしている動物たちに,「そのままで」と言ってくれる松井さん。優しさがいっぱいのお話ばかりです。それと同時に,ダムの底に沈んでしまった村の話や,最後のお人形の話などを読むと,懐かしくもの哀しい気持ちになります。子供も大人もそれぞれに楽しめる本だと思います。
2014/06/16
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