魔女のルル-と風の少女 (風の丘のルルー 4)
魔女のルル-と風の少女 (風の丘のルルー 4) / 感想・レビュー
seraphim
魔女の子ルルーは、魔法書を参考に魔法のほうきを作る。ほうきに乗って、初めての空の旅でたどり着いたのは、素晴らしい景色の「白の山の国」だった…。自分に辛く当たる人やひどい事をする人を、信じようと思える。そんな気持ちを持てることがすごい。恨むことは簡単だけれど、そんな自分は好きではないから、というその心が素敵だ。「強くなろうきれいな心になろうと、思う人の心のなかにこそ、ほんとうの強さや美しがある」。素敵な言葉だ。このシリーズには、人生に大切な真実が描かれていると思う。
2016/01/06
anne@灯れ松明の火
ルルーシリーズ4。いつものことだが、児童書と言いながら、大人の心にもズシッと響く作品。辛い思いをしながらも、今の自分より一歩だけでも前進しようとするルルー、強くなったなあと思う。心がきれいすぎても憎まれる、心は心を映す鏡というギルバートの言葉、寂しいけれど、そうかもしれない。あとがきにあった「出会いは魔法」という作者の思いは素敵だ。ジャン、バラケ、ギルバートやサラとの出会いで、ルルーは確かにまた前へ進んでいった。
2015/05/29
あゆみ
★★★★★ 図書館本。
2018/02/16
frosty
……なんといえばいいのか……読みやすさは児童文学なのに、内容というかテーマ(?)は一般向けと言われても全く違和感がない感じです。今回の物語は「その本の物語」にも乗っていたけれど、やっぱりバラケさんが何だか一番印象に残りました。バラケさんとギルバートさんが表と裏のように似ている、っていうのはわかるな~ それに、なんだかバラケさんって、どんな人間の心の中にも存在している感情だと思えて、仕方ありません。それを言うならサラもほかの登場人物もそうなのですが……(笑) でもサラも好きだな❤「強い」って難しい言葉ですね
2014/09/07
みとん
ルルーの新しい魔法!魔法のほうきを作成し、空の旅~。調子にのって長時間飛んだため、ほうきは壊れ、ルルーは遠い「白の山国」の「湖畔の街市」というところに滞在することに。ルルーはそこで、自分そっくりの少女に出会う。また、そこの街で王子様のように人々から慕われているが、実の叔父からひどい扱いを受けている盲目の少年ギルバートにも出会い・・・。ルルーという名前は実は愛称だったことが発覚。本名はルーリア。聖なる魔女と呼ばれる、伝説の魔女にちなんだ名らしい。ルルーはルーリアのようになるのが目標なのかな?
2016/11/07
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