解放 (Little Selectionsあなたのための小さな物語 8)
解放 (Little Selectionsあなたのための小さな物語 8) / 感想・レビュー
そうたそ
★★★☆☆ 児童向けアンソロジーと侮る勿れ。児童向けにあるテーマのもとに一般作品を紹介するという体裁をとったアンソロジーで、大人が読んでも普段読まないジャンルの作者の作品と出逢うことができるという意味で非常に有意義なシリーズだと思う。本書でも、海外の古典SFから二作が収録されており、ロバート・F・ヤングは初めて知った。SFを通り越したハートフルな作風が特徴で、他にも作品を読んでみたくなった。川原泉さんの漫画は展開こそベタながら細部が非常に面白い。編者が自信を持って薦めていたのもよくわかる。
2015/08/20
くさてる
「解放」をテーマにしたアンソロジー。ブラッドベリとロバート・ヤングの二編が特に良かった。
2017/09/13
ochatomo
赤木かん子さん編のアンソロジー第1期ラストの第8巻 解説は『あるがままの自分でいていい自由を得た解放』とあるけれど、登場人物同士の和解であると感じた いずれも巧みな描写でおすすめ モンゴメリ『アンの友達』より「めいめい自分の言葉で」、ロバート・F・ヤング「ピネロピへの贈りもの」、川原泉「森には真理が落ちている」コミック、ブラッドベリ「アンクル・エナー」 2001刊
2019/12/19
ひろゆき
短編三つと漫画一つ。なかでもモンゴメリ『めいめい自分の言葉で』に深く感じ入る。人間の孤独と芸術という短編では説教くさくなりかねないテーマだと思うが、自然で説得力がある。自然描写、会話、展開すばらしく、好きな短編小説の一つになった。赤毛のアン読むべきか。川原泉の漫画も笑えました。少女漫画の文法みたいなこと考える。
2012/11/21
スイ
収録作どれも良いなぁ…。 私はロバート・F・ヤングの「ピネロピへの贈り物」が特に好きで、読み終わって少し経っても時折反芻している。 胸の中に澄んだ空気が染み渡るような作品。 そして、「解放」のテーマでこの四篇を選ぶ赤木さんがまた見事。 感性と茶目っ気と真摯さがたまらない。
2021/01/20
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