自立 (Little Selectionsあなたのための小さな物語 11)
自立 (Little Selectionsあなたのための小さな物語 11) / 感想・レビュー
ochatomo
赤木かん子さん編のアンソロジー第11巻 強さを秘めた女性が『戦っている』姿 コミック1編「虫めづる姫君」坂田靖子、フィクション6編「こわいもの知らずの少女」アン・ローレンス、「あの女はろくでなし」アンデルセン、「ガールフレンド」モリス・ハーシュマン、「加賀の千代」工清定、「サロメの乳母の話」塩野七生、「金持ちの夫人の事件」アガサ・クリスティー 2002刊
2020/02/26
ぼんくら
どれも面白い。「朝顔や つるべとられて もらい水」の作者、加賀の千代のお話。サロメの真実。何より好きなのはパーカー・パインの「金持ちの夫人の事件」。パーカー・パイン読み返したくなっちゃうな。
2012/06/16
sasa
どのお話もおもしろかった。すっかりこのシリーズにはまっています。全巻読みたいです。
2013/05/21
うー。
おもしろかった。女性が主人公の短編7話を収録したアンソロジー。言葉づかいなどから時代の違いを感じるが、すんなり読める。「こわいもの知らずの少女」は、自分の才覚で道を切り開いていく女の子が主人公。夜、納骨堂に頭蓋骨を取りに行ったり、亡くなったはずの奥様がまだ取り仕切っているお屋敷に勤めたりと、パニックになってもおかしくないような状況でも、頭のよさと礼儀正しさで乗り切っていく。「虫めづる姫君」も、人になにを言われても自分の「好き」に素直な姫の姿が力強く、勇気づけられる。どの作家ももっと読みたくなった。
2019/07/15
いっこ
ここにアガサ・クリスティの「金持ちの夫人の事件」が入っていたので手にしたが、他の短編が衝撃的だった。アンデルセンの「あの女はろくでなし」、モリス・ハーシュマンの「ガールフレンド」、いずれも児童文学なんだろうかと思わせられた。編者は〈自分を自分でなくさせて封じ込めてしまうもの〉と戦っている女性たちをテーマにしたと書いている。大人も読むべき本かもしれない。
2017/04/09
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