人間消失ミステリ- (Little Selectionsあなたのための小さな物語 14)
人間消失ミステリ- (Little Selectionsあなたのための小さな物語 14) / 感想・レビュー
yumiha
『名探偵のままでいて』【小西マサテル)に出てきた『B13船室』(ディクスン・カー)を読みたくて市立図書館で探したら、なんと児童書だった。でも、面白かった。船に一緒に乗ったはずの新婚の夫を船の乗員は、誰も見ていない。荷物を運びこんだはずの船室もない!なんでやねん!ちょっとした違和感を繋ぎ合わせれば、解決に至る。また同時収録の『13号独房の問題』(ジャック・フットレル)は、思考機械ことヴァン・ドゥーゼン教授が刑務所から脱獄してみせると言い、実際にやってしまうというストーリー。この作者、すごい‼と満足ぢゃ。
2023/07/20
ochatomo
赤木かん子さん編のアンソロジー第14巻 「B13号船室」ディクスン・カー、「十三号独房の問題」ジャン・フットレル、「雷電の惑星」寺沢武一 2002刊
2020/06/29
あーちゃん♪
B13号船室?ディクスン・カー/十三号独房の問題?ジャック・フットレル/雷電の惑星?寺沢武一/解説 赤木かん子 シナリオ、小説、漫画と楽しめた。なんだかちょっとよくわからんなーという所もあったけど、昔の作品だからなー。コブラは絵が好みでなくて読んだことがなかったが、面白かった。いきなり漫画が入っている点も意外性があり、良かったと思う。
2018/09/04
永田 誠治
「切れ味のいい短編は、本を読み慣れていない人でも読み切ることができます」この本の表紙見返しの一文です。まさにその通りだと思います。収録作は、カー『B13号船室』、フットレル『十三号独房の問題』、そしてなんと寺沢武一『コブラ』より『雷電の惑星』の3編。赤木さんのセレクションには、しばしば漫画が入っているので好感が持てる。しかも自分の好きな『コブラ』(笑)。前者は推理小説史上有名なトリックで亜種がたくさん出てるし、中者はまさに推理小説界では、レジェンド的な一作。あっという間のイッキ読み。今年一番かも。
2022/01/10
あかり
ラジオドラマの脚本、短編小説、漫画と、それぞれの形で描かれた「空間からある人間が忽然と消える」、という謎のシチュエーションを紹介している。図書館で児童書として取り扱われているだけあって読みやすい話でまとめている。作家の個性が色濃く出ているし、密室のとらえかたは色々だなぁと思った。あとでディクスン・カーの小説をきちんと読んでみたい。
2014/07/06
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