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仮名手本忠臣蔵 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻 (1))

仮名手本忠臣蔵 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻 (1))

仮名手本忠臣蔵 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻 (1))

作家
橋本治
岡田嘉夫
竹田 出雲
出版社
ポプラ社
発売日
2003-10-01
ISBN
9784591074459
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仮名手本忠臣蔵 (橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻 (1)) / 感想・レビュー

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☆よいこ

歌舞伎絵巻①鎌倉幕府が滅んで、足利尊氏が室町幕府をつくった時代。足利尊氏に重鎮された高師直(こうのもろなお)は自分が一番偉いと思いあがる。師直は、桃井若狭乃助(ももいわかさのすけ)と塩冶判官(えんやはんがん)が正しいことを言うので気に入らず、パワハラをする。塩冶判官の奥さんにもセクハラを繰り返す。若狭乃助は思い余って、師直を殺そうとするが家臣の機転で思いなおす。しかし八つ当たりされた塩冶判官が師直に切りかかり、ケガをさせてしまう。塩冶判官は切腹。家臣たちは仇討ちを誓う▽赤穂浪士しか知らなかったので新鮮。

2021/03/10

万葉語り

本当に立派な人たちは普段は目立ちません。でもいざというときにちゃんと輝いて美しく見えるのが本当に立派な人なのです。という前書きが印象的。絵がとてもきれいで、アゲハチョウが舞い踊る中、赤穂ではなく鎌倉の47士の仇討ちが進んでいく。歌舞伎を見る前にこれ読んでから行けばイヤフォンガイドの解説が理解できそうだと思った。【日本の古典を読む「歌舞伎】参加中2018-25

2018/02/03

syota

室町時代の話にはなっていても、内容は赤穂浪士の討ち入りそのもの。吉良上野介に相当するのは高師直だが、どうやらこの人、吉良など足元にも及ばないワルの超大物のようだ。とはいえ、この仮名手本忠臣蔵がなければこれほど悪名を後世に残すこともなかったろうに、ヘンなところで貧乏くじを引いてしまった格好。今回読んだ「歌舞伎絵巻」3作の中では最も地に足が着いていて、幻想的な要素は希薄なだけに、内容自体の評価は別として、岡田嘉夫さんの絵との相乗効果という点ではあまり成功していないように感じた(「第2回江戸時代を知る」に参加)

2018/02/13

テクパパザンビア

面白かった。吉田修一の国宝に影響を受けて読みました。歌舞伎は知らないけど落語で知ってる判官や由良之助、勘平お軽とか出て来て良かった、もう一度綺麗な絵を楽しみます。

2019/10/20

ほりん

歌舞伎の演目を美しい挿絵とわかりやすい文章で綴ったシリーズの1巻。赤穂浪士の仇討を元にした芝居だが、仇討を禁じていた江戸幕府に遠慮して、時代を室町時代にうつし、吉良上野介を高師直に、浅野内匠守を塩冶判官にと変えたと、歌舞伎を観に行ったときに聞いたことがある。全幕を通しで観ることはあまりないので、この本でストーリー全体を読むことができて、とても面白かった。よくぞ…ここまでというくらい、因果の糸が複雑に絡み合っている。挿絵は歌舞伎の舞台を彷彿とさせる。イベント【江戸時代を知る】参加。

2018/02/22

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