六の宮の姫君 (Little Selectionsあなたのための小さな物語 24)
六の宮の姫君 (Little Selectionsあなたのための小さな物語 24) / 感想・レビュー
tomi
ポプラ社刊、赤木かん子編によるジュニア向けシリーズの一冊。北村薫の「六の宮の姫君」を読んだついでに。「今昔物語」の原文と福永武彦による現代語訳、「今昔」をアレンジした芥川龍之介の短篇と芥川の話を基にした山岸凉子の漫画「朱雀門」が一冊で読める。こうして並べて読むと平安時代に書かれた原作を芥川や山岸がどう現代風にアレンジしているかが解りやすい。面白い試み。
2015/06/11
花林糖
(図書館本)山岸涼子「朱雀門」が六の宮の姫君についての入門編。その後芥川龍之介「六の宮の姫君」・福永武彦「六の宮の姫君がはかなくなる話」・今昔物語「六宮姫君夫出家語」の順で掲載されている。各作品の読み比べや解説が興味深く楽しく読めた。一番印象的だったのは赤木さんの山岸さんについての紹介文で「山岸凉子のヒロインは10代後半から30代40代あたりまでで、初期はほぼ全員が気が変になるか自殺するかだったが、ここ10年程は助けられるようになってきた。」←インパクトありすぎて本の内容より印象に残りました、、、。
2019/11/04
ochatomo
赤木かん子さん編のアンソロジー第24巻 今昔物語より「六宮姫君夫出家噺」、芥川龍之介「六の宮の姫君」、福永武彦「六の宮の姫君がはかなくなる話」、山岸涼子「朱雀門」の4作 赤木かん子さん解説も興味深く、「朱雀門」の中の言葉は心に残る『生きるという実感がなければ死ぬという実感がなくてあたりまえ』 しゃれた最終巻だった 2003刊
2021/01/04
かもめ通信
児童文学評論家の赤木かん子の編集によるジュニア向けのアンソロジーシリーズのうちの1冊。収録されているのは、山岸涼子「朱雀門」、 芥川龍之介「六の宮の姫君」、 福永武彦「六の宮の姫君がはかなくなる話」、 今昔物語「六宮姫君夫出家語」、赤木かん子「少し長い解説」。 収録順もこのとおりで新しいものから順次時代を遡っていく。とりわけ芥川の改変を山岸や赤木がジェンダー問題としてとらえているところが興味深い。
2017/06/07
naminnie
「六の宮の姫君」がこれでもかと!!ちゃんとこのお話を知りたかったので、良かった。しかし、編者さんは、北村さんのあの名作を知らないのかなぁ、、、そちらから入っていく人のが多いと思うのだけれど。
2011/01/23
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