絵描きの植田さん
絵描きの植田さん / 感想・レビュー
けんとまん1007
とても静かな物語。穏やかな風景・光景が目の前に広がる。装丁のような白。ただし、冷たい白ではなくて、ほんわかと柔らかい白とでもいえばいいのだろう。そんな白の世界も、時の経過とともに、色づく世界につながる可能性も高い。こういうのを読むと、絵を描いてみたくなる・・・。絵の変化は、こころの変化でもあるのだろう。
2015/10/30
きらら@SR道東民
真っ白な雪の上に、銀色の雫を散りばめた様な表紙がシンプルで素敵です。事故で恋人と聴力を失った絵描きの植田さんの絵は、悲しみをいっぱい抱えた向こうに、一筋の希望が優しく微笑んでいるようです。優しくほんわりとしたストーリーの中にも強い意志が感じられます。
2015/03/26
あっちゃん
何故か、異国的な雰囲気を感じた!朴訥とした主人公に癒やされます♪いしいしんじさん、ハマりました(*^o^*)
2014/01/13
うさっち
不慮の事故で恋人と聴覚を失い、心に傷を負った絵描きの植田さんの再生の物語。真っ白で音のない世界は幻想的で、情景描写や植田さんの絵がとても優しくて素敵。ラストは思わずジーンときてしまいました。冬に読むべき本。
2014/03/26
あるぱか
耳が遠くなった画家と、とある事情でやってきた女の子との交流を中心に、画家の心がほどけていくお話でした。湖向こう側という、独特の静かな雰囲気の中で、話が進行していく感じがとてもよかったです。
2016/09/29
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