空と海のであう場所
空と海のであう場所 / 感想・レビュー
ベイマックス
アラシの童話としての作品はおもしろかった。本作内容は、恋愛小説の小手鞠さんらしいといえばらしい作品。でも、愛情が強烈すぎるし、アラシの生い立ちがありきたりで残念。読みやすいけどね。
2022/01/06
かのこ
小泉今日子さんの書評集から。幼馴染の二人が再会し、愛し合い、別れ、一つの絵本を通してみたび繋がっていく。作中作の絵本とオーバーラップする二人の軌跡。こんな風に人を愛したいなと思う言葉がいっぱい出てきた。「愛するということは、空洞になることよ。空洞になればそこに、水のような愛が満ちてくるの」求めたり、奪ったりするんじゃなくて、受け入れて、守ってあげられる器になる。まだまだそんな境地には達せそうもないけど、すべてはそうなりたいと思うところから。ロマンチックな題名に負けない素敵な作品だった。
2019/06/03
果実
読書メーターでオススメしてもらった本。切なく、響く。現実と物語が交差して、リンクする構成も素敵。私がこの世で一番大切なものは何だろうか。三つの宝物は?この本を胸に抱えてじっくり考えたい。
2014/04/10
野のこ
風に聞いたお話。りんごの木守りのように一本の木を愛し抜くような、空っぽの器になって水のような愛を満たすよいな。木葉がアラシを愛する想いがじんじんと伝わってきた。切ないのにアラシの書いた「遊牧民と泥棒猫」のお話によってさらさらと流れる砂のような、アラシの心に導かれるような優しい気持ちになりました。共感はあまりできなかったけど。「この世の中でだれかしら何かを奪わずにいる者なんてひとりもいない」が印象に残りました。10年は三億一千五百三十六万秒ですって、時間って不思議。
2017/11/12
そるり
二回目!この本だいすき♡♡一言一句言葉が粒のように綺麗に紡がれていて大切に読みたくなる。アラシは葉っぱちゃんをどんな手を使ってでも喜ばせたかったのだろうなと思う。遊牧民と泥棒猫が寄り添って生きる姿。与える喜びと幸福。りんごの木守りのような愛情。どの言葉も深く私の心に響く。泥棒猫が遊牧民から盗んだ物は何だったのかな?彼自身なのかなと思う。最後アラシの原点で逢えてよかった。読むたびにすきになるそんなお話♯
2013/07/15
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