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アンクレット・タワー

アンクレット・タワー

アンクレット・タワー

作家
真田コジマ
出版社
ポプラ社
発売日
2006-10-01
ISBN
9784591094747
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アンクレット・タワー / 感想・レビュー

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あつひめ

鉄塔を登るお騒がせな少女の24時間を背景に、お互い見えない心と向き合っているような3組の男女のあらたなスタート。誰もが相手のことを考えすぎて本音を言えずに過ごしていることもある。それがいいのかどうかは別にして。ただ、鉄塔少女のこれまでの生活の中には、お騒がせ少女とだけ取りざたされるのは酷な環境だったと思う。そしてきっとこれからも。そんな場面をテレビで観ながら、どこかで勇気をもらったかのような告白。どこにでもあること、どこでも起こりえること・・・現実でもそうやって何かを踏み出すきっかけにする人もいるのかも。

2012/10/21

horihori【レビューがたまって追っつかない】

第1回ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作14歳のサイは孤独感から、鉄塔から飛び降りて死ぬことを決意。一晩、鉄塔に座り、死ぬ時期を計る。一方恋人同士。元恋人同士。夫婦。出てくる人たちはみんな愛されたいと思っている人ばかりなのに、愛情表現が下手で素直になれなくて、意地やすれ違いが生まれて苦しむ。それぞれが抱えている悩みや現実は違うけど、みんな鉄塔に登ったサイを気遣い、サイが助かれば自分も新しい生き方ができるのでは。と、希望を託す。最後は、ハッピーエンドでできすぎ感もあるけれど、前向きに素直な気持ちになれる。

2008/08/26

tmk

人騒がせな騒動を起こしてニュースに登場する少女と、そのニュースに触れることで変化を生む3組の男女のお話。「どうして、私をちゃんと見てくれないの」もどかしい若い人たちの思いに少々ついて行けない面があるのは、歳をとったってことなんだろうね。

2012/06/09

イタリアンでこちん

マサシと五年前の元カノ、浮気する様に画策する女:マイコ、イケメンの言いなり女:ナツキ。ニュースをきっかけに、三組が踊りだす。ワルツ、タンゴ、そしてラテンを。鉄塔に登る背中に絶望を背負った少女が奏でるアンサンブルにのって「ほらもう少し・・・大切なことに気付いてね。」と心の声に励まされる三組の男女が「リセット」と呼ばれるダンス・フロアーへ踊り出すストーリー・・・アンクレット少女のその後?え!聞くのそれ!世阿弥:「秘すれば花。秘せざれば花なるべからず。」・・・手をあなたの胸に、聞こえました?彼女の声が。

2009/07/28

太陽

一人の少女の行動が、三組の男女の行く末を変える…。こういうまったく関わりのない人たちが、一つの出来事に関わっていく…という手法は大好きです。第1回ポプラ社大賞受賞作の中では一番面白かった。

2007/01/01

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