どっから太郎と風の笛 (ポプラの木かげ 28)
どっから太郎と風の笛 (ポプラの木かげ 28) / 感想・レビュー
ミーコ
男の子とキツネの絵に惹かれ手に取った1冊です。どっから太郎は悪いヤツかと思ったけど違ったんですね。自然と動物が中心のお話。不思議な世界でした。
2017/11/27
mntmt
おとなしい男の子。まだ子どもなのに、孤独を感じているみたい。でも、そういう子に、風や木は語りかけるんだね。静かな雰囲気が好きです。
2015/12/11
遠い日
表紙絵、挿絵は吉田尚令さん。いつもはかわいいテイストが多い気がするけれど、これは厳しい自然を写している感じ。宮沢賢治を継ぐと評されるやえがしさんの力強い作品だ。主人公コウイチの孤独や悲しみが、読むほどに浮き彫りにされる。風をあやつるどっから太郎とのやりとりの厳しさは、そのまま自然への畏敬を読み手にも抱かせる。懐かしい味わい、けれども自然に対する畏れとその存在感の大きさをも感じさせられた物語でした。
2013/01/31
バジルの葉っぱ
東北の民話のような物語。深い山の中で、鳥、岩、木、きつね・・・が話しかけてくる。そしてなんの不思議もなく人でないものたちと対話している男の子コウイチ。森の中では、人間は主役ではない、ただのちっぽけな生き物の一つにすぎない、そんなことを感じさせられました。森の空気を感じながら、ゆったりと流れる時間を楽しみ、ほっとすることのできる物語でした。
2011/07/08
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