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あやつられ文楽鑑賞

あやつられ文楽鑑賞

あやつられ文楽鑑賞

作家
三浦しをん
出版社
ポプラ社
発売日
2007-05-01
ISBN
9784591097830
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あやつられ文楽鑑賞 / 感想・レビュー

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カザリ

見に行きたい。。。今年、近松の戯曲を読み直したきっかけで手に取った本。。はやく見に行きたい。。。

2014/10/19

ゆうゆうpanda

他の本で「女殺油地獄」の現代語訳を読んだ後に本書を見つけた。ミーハー精神で文楽の魅力に嵌まった作家だが、その洞察力には平伏すひかないと思った。実の母を棒で打ち据え、恩義のある知り合いの奥さんを殺してしまう放蕩息子の主人公を、私はサイコパスのようだと思っていた。しかし三浦しをんは加害者と被害者の間には擬似恋愛にも似た心の通い合いを見てとったし、主人公に殺意が芽生えた瞬間までしっかり表現していた。母を叩くシーンも人形が演じるという点では妥当な表現だったのかも知れない。実際に足を運んだ作家の読解が正解だと思う。

2017/03/24

藤枝梅安

面白いけどちょっと乱暴。雑誌に連載されたシリーズのようだ。三浦さんが浄瑠璃の太夫さんや人形遣いさんにお話を伺ったり、主要作品のあらすじと解釈を書いてくれたりしている。時蔵さんのファンということで、読む方がかなり「甘い」評価を下してしまった。全体としては口語体で若い女性をターゲットにしている本だ、という印象を受けた。「女殺油地獄」の筆者の感想と解釈が記されているが、「油地獄」での人形ならではの凄まじい動き(人間では絶対にできない)による、無言・無音なのに阿鼻叫喚が伝わってくる「凄さ」についての記述が欲しい。

2010/08/22

あつひめ

仏果を得ずの姉妹編???と勝手に思い込んで図書館に予約。小説ではないけれど、この本を読んでもう一度仏果を得ずを読むとかなりの文楽ツウになれるような気がした。以前、大夫と三味線の方と仕事をしたときに、息の合わせ方が気負わずものすごく自然だったのを覚えている。小説同様、お互い遠慮ない関係でもあったように見受けられたし。一人の人形を3人+2人の力で生かす。外国にはない日本人の持つ精細な心を実感できる伝統芸能でもあると思う。また、仏果を得ずが読みたくなった。そして文楽が観たくなりました。

2011/10/01

ベルるるる

落語の「寝床」は、ジャイアンのコンサートに呼ばれるような悲劇。浄瑠璃にはまった大店の主人が、従業員や長屋の住人を招待。命にかかわるような危険な声。・・・この落語で著者の三浦氏は思い出す。自分のお祖父さんも浄瑠璃にはまっていた事を。お祖母さん曰く「あんた、あれは聞いたらあかん。聞く機会がなくて幸いやったとおもいなはれ」・・・リアル「寝床」の世界^^

2017/05/13

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