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夏の階段 (teens’ best selections 13)

夏の階段 (teens’ best selections 13)

夏の階段 (teens’ best selections 13)

作家
梨屋アリエ
出版社
ポプラ社
発売日
2008-03-01
ISBN
9784591102756
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夏の階段 (teens’ best selections 13) / 感想・レビュー

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学生の時に読んだ。懐かしい。良かったと思うけど,あんまり印象に残ってない。そこまではまらなかったかな。

ゆかーん

「高校生」大人でも子供でもない十代のあの頃…。中途半端でありながら周りに気を遣おうと必死に生きていた。この時間が一度しか味わえない貴重な時間だと理解しているのに、時だけが乱暴に過ぎ去ってゆく。周りとの関係が思い通りにならずにイライラしながらも、空気を読んで冷静に澄ましている。そんな自分がみじめで情けなく感じられる、5人の男女の青春ストーリー。友達以上恋人未満、そんな絶妙な関係がもどかしいのに、この関係から脱却できないのはなぜでしょう。あぁ…十代に戻ってもう一度人生やり直してみたくなる、そんな小説です。

2015/04/08

acesmile@灯れ松明の火

甘く切なく純真無垢な主人公に感情移入せずにはいられない。日常の中にもいろんなテーマが転がっている。「自分の考える自分自身」と「他人から見た自分」というのは一致しないものである。自分の考える自分というのは一つしか無いので他人から見たそれと比べれば圧倒的少数である。義務教育では多数決の民主主義が正義として教育されてきた私達にとっては自分の考える自分というのは肯定すべきか否定すべきか。他人から見た自分と言うものを意識しだしてからはそれに悩まされるものなのかもしれない。思春期の男女に是非とも読んでいほしい一冊。

2011/12/05

UK

実は途中で止めちゃおうかとちょっと思ったんだけど。どうやら段々登場人物に愛着が湧いてきて。すこおしウエットな高校生の小さいお話なんだけど、でもなんだかチャーミングだわ。5人の高校生のひと夏をそれぞれの視点の連作短編で描いて、なんというかな、絵本みたいな感じ。これをメルヘンと呼ぶのはいかに彼らの感性と距離があるかを白状するようで、少しためらっちゃうけどね。うん。たまには、いい。

2016/02/26

megumi♪

初夏に読んだからなのか、なんだか心に染みました。高校生の頃の自意識過剰だったり、異性への感情、繊細な友情、家族関係に悩む登場人物たちがどれも愛おしい。志望校でマウンティングされた緑川さんと、ちょっとズレてるけど根は良い子の遠藤さんが良い友達になれそうで良かった。大人になるともっと自由になれるんだけど、学生は難しい。でもだからこそたった3年間なのに色んなきらめきがあったりするんですよね。

2020/06/05

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