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嘘

作家
永瀬隼介
出版社
ポプラ社
発売日
2008-03-01
ISBN
9784591102848
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嘘 / 感想・レビュー

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chiru

末期癌のかつての同級生と見舞いにきた良樹は、想い出話をしつつ『ある謎』をひもといていく。自然豊かな少年時代の回想は、不良との決闘や転校生に抱く初恋などノスタルジック。出だしからあった違和感がどんどん濃くなって、予想外の展開に。切なさが倍増するラストを味わえました。スタンドバイミー系ミステリーです。★4

2017/12/12

ブルームーン

小学生男子3人組が行方不明になったクラスメイトの美少女を探す為、山へ探検に行く話。登場人物の家庭環境がどれも辛すぎる。途中から何となく真相が予想できてしまうものの、「違ってたらいいな」と思いながら読んでしまった。最後に彼が「かゆい」と言いだした時、「え?こっちも?」とゾゾっとした。

2015/04/06

キムチ

最近、永瀬さんに注目!ジャケ借り?じゃないけど、奥深いブルーの表紙が目立った。内容もラストも良かった・・何か深層が霞み、くっきりした後の衝撃はダークは感じられず、吐息のような感慨。舞台はとある病室。そこで会話する2人の50歳代の男性。小学校時代のある事件の思い出を語る描写に現実を絡めていく。一人は元社長で死を待つ身、一人はしがないタクシー運転手。3人で山に出かけた時の真相を紐解くところに誰かの嘘がある。もう一人の男・・。時代は昭和40年代だろうか。セピア色の記憶が蘇る。確かに貧しい生活が溢れていた。

2014/09/11

おかだ

おおっ…!なんか終盤ビックリした。「永瀬隼介版スタンドバイミー」との帯を信用して、深く勘繰ったりせずに何となく読んでたら、思わぬ展開が待っていた。そういやあの場面も妙だしあの行動も怪しいし…と、考えてみればそれを匂わす場面はいくつもあったんだけども。ミステリーというよりはホラーなのか。優しくて切ないホラーだった。少年3人それぞれの家庭環境が悲しく、だからこそ持ち得た思いやりからなる「嘘」だった。

2015/09/28

むう

永瀬さん連チャンで。但し本作はちょっとハズレ、と言うか悲し過ぎました(泣)。登場人物が皆人生に挫折し、夭折したり殺されたり…やるせない小説ですzzz 昨日読んだ「去りゆく者への祈り」では、死ぬのはあくまで犯罪者であり、善良な一般人が亡くなることはなかったのに(悲)。ネタバレ回避のためこれくらいにしておきますが、実はみんなこの世の人間ではなかったなんて、悲しすぎるオチ。ややがっかりな作品でした…。次に期待します m(>o<)m

2017/02/03

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