([か]2-1)てのひら怪談 (ポプラ文庫 か 2-1)
([か]2-1)てのひら怪談 (ポプラ文庫 か 2-1) / 感想・レビュー
夢追人009
上限が800字の字数制限が設けられた全てが2頁に収まる「てのひら怪談」はとにかく凄く読み易いですね。私は怖いだけが怪談の良さではないと思っていましてその意味でいいなと思えた微笑ましい作品を紹介しますね。『お化けの学校』幽霊になってから初めての就職が決まって嬉しい。先輩みたいなエリートでなく雑誌に載るような心霊スポットには行けず小学校の音楽室のベートーベンの肖像画に宿って夜は懸命に目をギョロつかせて頑張っている。有名心霊スポットはコネ採用だと聞き二宮金次郎像に宿る先輩に仕事があるだけ有難く思えと一喝される。
2020/06/11
みんち
ちょっと箸休めのつもりで読んだら意外と面白く、けっきょくそのまま最期まで読み切ってしまった加門七海氏・福澤徹三氏・東雅夫氏らによる共編の「てのひら怪談」を読了。これはオンライン書店であるビーケーワンが広くネット上で公募を掛けた創作怪談コンテストの投稿作品の中から選りすぐられた傑作選で、その、原稿用紙2枚にあたる「800文字以内」というルールの中で描かれた千差万別、色とりどりの創作怪談の数々に思わず引き込まれてしまった。
2018/03/10
saga
玉石混交だ。巻末の解説で既に布石を打たれた感があるが、怪談と言うには怖くなく、訳のわからないものもあった。800字以内の怪談を公募して「傑作選」と謳う割にお粗末なものもあった。しかし、夜中に一人で風呂で本書を読んでいると、たま~にぞくっとするような内容の怪談もあったり……
2012/08/16
アルカリオン
梅原公彦「旅の忘れ物」(p54)が圧巻。味わい深く、色々な含意を(個人的楽しみとして勝手に)読み取ることができる▼《ドライブ旅行から帰ると何故か家の中に女物の洋服が沢山。子供部屋らしき部屋には真っ赤なランドセルまである。リビングには見知らぬ女性・少女と私が3人で並んで写る写真も》▼面白そうだが先が読めるような気もするなと思ったら、斜め上を行かれた。
2023/04/14
ショコラテ
最大2ページ。見開きで収束する、投稿された怪談を本にしたもの。目次の名前を見ると、見知った名がちらほら。この後プロになられたらしい方も。そう思うとなにやら感慨深いが、これも怖くはないんだよなぁ。一話が短いので、隙間読書には最適かもしれない。
2012/11/16
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