百年小説
百年小説 / 感想・レビュー
藤月はな(灯れ松明の火)
冬休みにゆったりと本に浸りたかったので大学の図書館から借りて実家で読了。一つ一つ、密度の濃い作品ばかり。今までに読んだ作品や学校の教科書で読んだ作品もあって懐かしかったです。現国の文学知識で知ったけど読んだこともなかった作品も読めてうれしかったです。「「杯」と「風呂桶」、「死者生者」、「久米仙人」、「椿」、「鮨」、「サラサーテの盤」、「雲雀」、「虎」、「ゼーロン」、「渦巻ける烏の群」、「散歩者」、「聖家族」、「波子」が好きです。
2013/01/01
tomo*tin
明治から昭和初期までの日本作家51人の短編を集めたもの。鴎外で始まり太宰で終わる二週間の長く濃密な道のりでした。既読初読混合戦で収録作の好き嫌いもあったけれど、とにかく日本語は美しいと改めて実感。美しい言葉で綴られる物語の尊さも。全編通読がキツイ人は好きな作家を拾い読みして気が向いたときに他を読むのでもいいから、多くの人に触れてほしいと思った。日本文学って本当にすごい。本書の難点である厚さと重さは愛と好奇心で補いました。
2009/01/26
タク
ちょっとずつ読み進めて、数ヶ月掛けてようやく読破。本当に良作がいっぱい揃っていて、そこは満足なんだけど、本のデカさと重さが集中力を奪っていた気がするw。全部、文庫で渡されてたらもっと早く読み終わってただろうな。
2011/01/12
もだんたいむす
森鴎外の『杯』と島崎藤村『伸び支度』、有島武郎『小さき者へ』、江戸川乱歩『押し絵と旅する男』がお気に入り。
2014/11/19
inami
◉読書 ★3.5 森鷗外:杯、夏目漱石:夢十夜、幸田露伴:一口剣、徳富蘆花:吾家の富、島崎藤村:伸び支度、樋口一葉:わかれ道、有島武郎:小さき者へ、永井荷風:勲章、志賀直哉:真鶴、武者小路実篤:久米仙人、谷崎潤一郎:刺青、芥川龍之介:お富の貞操、江戸川乱歩:押絵と旅する男、井伏鱒二:へんろう宿、川端康成:バッタと鈴虫、林芙美子:幸福の彼方、坂口安吾:波子、太宰治:富獄百景、全51篇。内容の質もさる事ながら本体の質量が2kg超と少々どころでなく重い。通勤での本書の読書は腱鞘炎になるのでお勧めしません(笑)
2018/04/15
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