あいしてくれてありがとう (絵本の時間 49)
あいしてくれてありがとう (絵本の時間 49) / 感想・レビュー
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やりたい放題。自分勝手。嫌われ者。彼の名は、ティラノサウルスといいます。嫌われ者の彼には、友だちもいません。静かなある夜、ティラノサウルスは、ひとりぼっちであることを痛感します。思わず発してしまったひとことに「わたしも…」と返事がかえってくるのですが…。肉食と草食。強者と弱者。相反する存在のふたりが出会ってしまいます。決して合わないと思うふたりが、互いの共通点をきっかけに距離を縮めていきます。分かちあえるものがあるということはいいことですよね。ひとりよりもふたりの方がいいですよね。
2016/01/08
紫 綺
愛してくれる者がいるだけで、しあわせになれるんだな。宮西さんの描く星空って好きだな。
2015/01/31
yomineko
自分勝手で他人を思いやらないティラノサウルスは愛された事がない😢それどころかみんなの嫌われ者😢ある日、自分などいなくなればいいと悲しみ、目の見えないパウパウサウルスと出会う。すっかり仲良しになった2人だが、また地震が来た😨😨😨
2023/09/16
めしいらず
再読。せっかく生まれてきたんだから、誰かを愛したいし、愛して欲しい。その人から必要とされたい。でも。せっかく生まれてきたのに、それらを諦めてしまった人たちがいる。一人でいるのにはそれぞれに理由がある。一人きりの夜の寒さは経験した者にしか判らない。その人の為に何かせずにいられない。その人が喜んでくれるなら苦難をも厭わぬ。実はそんな巡り会いが身近にあったのに気付けず見過ごしてしまうことがある。皮肉にも機会は誰にも一度きりだ。魂が凍える孤独な夜を知るのもまた人生。満天の星空の美しさだけは寄り添ってくれるだろう。
2019/10/10
めしいらず
自分が弱虫で恐がりで、誰の役にも立てず、誰からも必要とされていないと感じる夜、孤独感が2人を引き寄せる。相手の寂しさを知り、共鳴し合う。互いを思い遣り、離れ難い気持ちが芽生えるまでになる。最後、2人は離ればなれになってしまうけれど、相手を必要とし、必要とされた記憶は、いつだってココロに寄り添っていてくれる。宮西さんの描く満天の星空は、いつだって寂しくて優しくて、そして美しい。
2013/01/13
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