([い]1-2)人間の関係 (ポプラ文庫 い 1-2)
([い]1-2)人間の関係 (ポプラ文庫 い 1-2) / 感想・レビュー
あすなろ
五木寛之氏の本はいつもふと読む。氏が書かれている言葉を引用すれば愁をフト感じる時なのか、これも何処かで氏が書かれていたと思うが自らの中に諦念が溜まってきた時なのか。これでいいんだ、という感。寄り添う・共感する観念である。変わる時代に変わらないもの、それは人間関係だ。あまりベタっとしない感で生き方のヒントを書かれるスタンスの氏があとがきでいろいろ書かれているものの、ある一定のスタンスを持って人間関係を記されている。僕は不埒・不定期な氏の読者だが、心の隙間にスッと入ってくる氏の本を読む瞬間が年に一度ぐらいある
2018/12/09
Tadashi Tanohata
定期的にたどり着く五木寛之。とレビューすれば賢明なBMの皆様なら察しいただけましょう。心の処方箋としては、いつもより強い効用を感じましたが、明日単身赴任生活に戻る我が身には心地よし。読むに値しない感想をご容赦ください。
2015/08/15
団塊シニア
本書は今までのエッセイと違い、筆者のプライベートな部分、奥様や、早く世を去った弟さんのことなや交友関係のエピソードも綴られており、内容の濃い一冊です。
2013/02/15
sa-
五木博之を呼んだのは初めて。全体的に認識の共通点は多かった。深められたところや明確に再自覚したところも。どの時代にも共通するものも多いが、ただ現代の変化はあまりにも急速かつシビア。全治的にはとても良い本です。どの世代でも読んで考えさせられるところは多いと思う。この作者の本、読んでみようかな。
2016/09/08
マウンテンゴリラ
著者のエッセイは、過去に何度か読んだことがあり、いずれも熟年以降の作品であった。それらについて総じて感じられたことは、強いメッセージ性はないが、落ち着きを感じさせ、浸透性のある言葉に溢れているということであった。本書においても同様の感想を持ったが、同時に、時代性といったものも感じさせられた。高齢化社会と言えば、負の側面のみを語られがちだが、"人間の関係"といったものに新たな価値を求めることの意味を考えてみれば、正の側面も見えてくるのではないか。それは、これまでの経済一辺倒の価値観から脱却し、→(2)
2018/10/01
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