([さ]1-1)ラストラン (ポプラ文庫 さ 1-1)
([さ]1-1)ラストラン (ポプラ文庫 さ 1-1) / 感想・レビュー
5 よういち
警察小説、社会派小説が有名な佐々木譲が作家デビュー間もない頃に書いた5編の短編集。どの話にもバイクがアイテムとして使われている。そういえばこの方、デビュー作は「鉄器兵、跳んだ」というモトクロス選手の物語だったもんなぁ。◆バイクが登場するとはいえ、ロードノベルの類ではなく、結構、深みのある人生や愛を考える話しばかりで、なかなかの読み応えだった。◆「いつか風が見ていた」が一番好き。「エリの伝説」「レース・クイーン」「追い風の音」はバイクと女性が絡むが、表題作「ラストラン」は自らが選んだ道を進む男たちの物語だ。
2023/03/31
gonta19
2012/6/22 Amazonより届く。 2013/11/4 沖縄出張の帰りの飛行機内で読了。 佐々木氏の初期バイク短編集。1985年に「いつか風が 見ていた」に「遠い風の音」を加えて改題して文庫化されたもの。 何かどの作品も最後の締めが物足りない感じ。
2013/11/04
ひまわり*
警察小説じゃない佐々木さんお初。表紙の通りバイク小説。バイクとライダーの熱い5つ短編集となっている。バイク好きにはたまらない1冊だろうなぁ、と思う。バイク熱が熱くて、詳しくない私としては、事故が多い描写が気になっちゃって楽しめず。切ない方に気持ちをもっていけなかった。当時は少数派だった女性ライダーにけっこうスポットが当たっています。北海道のツーリング描写は、さすがで楽しかった。警察小説より文章は読みやすいなと感じた。
2023/02/20
かんけー
読了♪「鉄騎兵跳んだ!」に続き佐々木譲さんのバイク小説二冊目(^.^)表題作を含む五篇の短編集。「いつか風が見ていた」北海道ツーリングを通して、知り合った二人の男と一人の女の関係性をロードムービーっぽく描写した佳作、ラストの心地善い感傷に満足する。「エリの伝説」表紙イラストのカワサキZⅡを駈る女性ライダーエリを巡る男達の駆け引きと葛藤をライダーカフェ、ボニーを舞台に活写する。年上女性との恋愛感情とプライドが交錯するスリリングさがこの作品の肝♪「ラストラン」ショーハツ(昭和発動機)と云うバイクメーカーの→
2020/07/26
ツバメマン★こち亀読破中
バイクをテーマにした短編5編。親本は1985年に刊行されたもので、初期の佐々木譲作品ですが旧いとは感じさせません。バイクがテーマといってもそれぞれの物語のスタイルはバリエーションに富んでいて飽きさせません。しかし全てに共通するのは刹那的な生き方をする登場人物であり、彼ら、彼女らがバイク=危うい乗り物というイメージと重なり、そこがまた重厚さというか、良い意味での暗さを醸し出しています。“一気に読ませる”ということでは昔から変わらないのだなと思いました。80年代+バイクで片岡義夫が読みたくなりました~
2015/08/30
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